現在公開中の映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』では、余命半年を宣告された娘・萌(當真あみ)を、優しく気丈に支え続ける父・桜井康介を演じています。自身も今年、父親になったばかりのユースケさんの目には、康介がどう映ったのか、お話を伺いました。『ストロベリームーン』に尻込みした理由
――素敵なお父さんでした。ユースケ・サンタマリアさん(以下、ユースケ):この映画を汚したくないという気持ちでいっぱいでした。
――えっ、汚したくない?とても素敵なお父さんでしたよ。
ユースケ:だって、タイトルからしてね、「ストロベリームーン」ですよ。最初、タイトルだけで尻込みしました。なんて可愛らしくてロマンチックなタイトルなんだろう、と。そして物語のメインは若い子たち。でも、お父さん、お母さんの存在も必要不可欠ということだったので、このような映画になったわけですけど、変なノイズにはなってはいけないと。それで最初に覚悟を決めて、「とにかく優しいパパを!」とね。「こんなパパがいてくれたら」と誰もが羨むような父親を目指して演じました。
なんだかんだ、“優しい人”がいちばん強い
――ユースケさんご自身としては、康介さんはどんな父親、男だなと感じましたか?ユースケ:いまおっしゃったように、“男だな”と思いましたね。僕らの世代って、「男は歯を食いしばって涙を見せないものだ」っていうイメージを叩き込まれて育ったんです。康介って、一見ふわっとしているように見えて、実は本当に“男”なんですよ。それも、ものすごく強い男。「こんな人になれたらな」と思わせるような人間です。なんだかんだ言って、本当に優しい人って、実はものすごく強いんだと思います。
――そうですね。
ユースケ:娘が余命いくばくもないと言われていて、体調を崩すたびに「もしかしたら…」と覚悟しなきゃいけないような状況って、普通ならとても平常心ではいられないはずです。それなのに、あの穏やかな状態を保ちながら、すべてを胸の内に押し込めて生きている。普通だったらパニックになりますよ。でも康介も、妻の美代子(田中麗奈)も、娘も、みんな本当に強い。そう感じましたね。

