SNSの大多数は「伝統擁護」派、熱を帯びる議論
SNSでは、大きく三つの意見に分かれましたが、全体の8割以上が「いただきます」の存続、すなわち伝統・感謝教育の擁護派に集中していることが分かりました。
「文化の根幹」と捉える擁護派の主張
擁護派は、「いただきます」を単なる習慣ではなく、「命への敬意」や「食育の基本」、さらには「日本文化の根幹」と位置づけています。この派閥からは、「宗教的配慮で文化を曲げるな」「地域の独自文化は引き継ぐべき」といった、日本らしさの喪失を憂う声が上がっています。また、「『いただきます』は宗教的ではなく、作ってくれた人や命への感謝だ。廃止は変な方向」と、言葉の本質的な意味を強調する意見も多く見られました。
また、登山家の野口健氏の「給食費を払っているのに感謝を言わせるなというPTAクレームに屈服した事例」を糾弾する過去の投稿が引用され、宗教的配慮とは別の側面からも「感謝教育の崩壊」への懸念が強く示されており、さまざまな角度から伝統擁護の声が議論を支配しています。

