サーヤ、“勝男のきっかけ”である相方について言及「ニシダは勝男をもっと粗悪にした感じ」<じゃあ、あんたが作ってみろよ>

サーヤ、“勝男のきっかけ”である相方について言及「ニシダは勝男をもっと粗悪にした感じ」<じゃあ、あんたが作ってみろよ>

火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」で吉井渚を演じるサーヤ
火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」で吉井渚を演じるサーヤ / (C)TBSスパークル/TBS

夏帆と竹内涼真がW主演を務める火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の第4話が、10月28日(火)に放送される。本作で、鮎美(夏帆)に多大な影響を与えた吉井渚を演じるラランド・サーヤにインタビューを敢行。渚を演じるにあたって意識したことや、原作が生まれるきっかけとなった相方・ニシダとの会話などについて語ってもらった。

■「あたりまえ」を見直していく“成長&再生ロマンスコメディー”

本作は、「第26回手塚治虫文化賞」で新生賞を受賞した漫画家・谷口菜津子が手掛けた同名漫画をドラマ化。完璧だったはずの恋人生活に終止符を打った男女の姿を通して、現代日本の「あたりまえ」を見直していく“成長&再生ロマンスコメディー”だ。

物語の主人公は、恋人のために手の込んだ料理を作り、“恋人ファースト”な彼女を演じてきたゆえに、次第に自分を見失ってしまった女性・山岸鮎美(夏帆)と、鮎美の彼氏で令和の時代には少し珍しい「料理は女が作って当たり前!」という亭主関白思考な海老原勝男(竹内)。

大学時代に付き合い始めた2人は、同居にも慣れ、順調に交際を続けているように思えたが、勝男がプロポーズした直後に別れてしまう。その原因の一つとなった「料理を作る」というきっかけを通じて、2人は“当たり前”と思っていたものを見つめ直し成長していく。

また、2人を取り巻くキャラクターとして、鮎美と別れた勝男がマッチングアプリで出会う初めての女友達・柏倉椿役の中条あやみ、勝男の恋のライバルとなるミナト役の青木柚、勝男の料理上手な後輩・白崎ルイ役の前原瑞樹、鮎美の運命を変える個性爆発美容師・吉井渚役のサーヤ、渚の夫で情報通のバーテンダー・吉井太平役の楽駆、勝男の後輩・南川あみな役の杏花らが出演する。
自分の好きなことに実直で、他人に左右されずに自由に生きる渚(サーヤ)は、鮎美(夏帆)の人生にも大きな影響を与える
自分の好きなことに実直で、他人に左右されずに自由に生きる渚(サーヤ)は、鮎美(夏帆)の人生にも大きな影響を与える / (C)TBSスパークル/TBS



■「もし竹内さんが演じる勝男をニシダが演じたら…と思うと(笑)」

――脚本を読んでどんな印象を受けましたか?

漫画家の谷口さんともお会いして、相方のニシダがラジオでしていた会話をきっかけに着想を得たと聞いていたので、「どんな内容なんだろう」と思いました。これを夏帆さん、竹内さんが演じているから見ることができるけれど、もし竹内さんが演じる勝男をニシダが演じたら…と思うと(笑)。


――ご自身が演じる渚はどんな役柄でしょうか?

自分の欲に素直だけれど、人に迷惑はかけない。快活でとてもチャーミングな人だなと思いました。原作や脚本でも渚にはそういった魅力があるので、だからこそ鮎美を励ませるような人柄を前面に出せるように意識しています。

また、仲良くしている友人たちの多くが渚のような人柄なので、その友人たちを自分に“降ろして”演じている感覚があります。


――ご自身が共感する部分はありますか?

言葉の使い方が上手で、芯を食ったことをさらっと言えるところはうらやましいですね。渚ほど言葉にするのは得意ではないですが、「言いにくいことをどう伝えるか」という感覚は自分に近いと思います。


――渚を演じるにあたって、監督からのリクエストはありますか?

最初の本読みの時に「どれくらい吹っ切るか」を監督と話して、「もっと相手の空気を自分のものにしてしまう感じでやろう」と決めました。しゃべっているだけでその人の空気になる人っているじゃないですか。

例えば、小学校の昼休みに、真っ先にボールを持って「ドッジボールしに行くぞ!」と言うような(笑)。そんなリーダーシップを意識して作りました。
しゃべっているだけで自分の空気にしてしまう魅力を持つ渚(サーヤ)
しゃべっているだけで自分の空気にしてしまう魅力を持つ渚(サーヤ) / (C)TBSスパークル/TBS


■「近い部分を濃くして演じることができるのは心地良く感じます」

――撮影現場の雰囲気や、共演者の皆さんの印象を教えてください。

スタッフさんも含めて世代が近い方が多いので、すごく楽しい現場です。夫・太平役の楽駆さんは、初めは落ち着いていて年上かと思ったのですが、実は1つ下で。静かな人かと思いきや意外とファニーで、落ち着きつつ出る時は出る、まさに太平っぽい方だなと思いました。

夏帆さんとは、最初にバーで渚が踊り狂うシーンを一緒に撮ったのですが、その瞬間の鮎美から“鮎メロ”への劇的な変化に衝撃を受けました。普段おしゃべりしていると繊細で優しく、人を喜ばせたい、見守りたいという雰囲気があって、鮎美にも通じる部分を感じます。

竹内さんは「わりと勝男タイプかも」と話していたのが印象的です。ですが、頼もしさがあって撮影現場の空気を率先して作ってくれる。お芝居も自然に乗っかりたくなる感じで、とても面白い方です。


――本作には「あるよね、こういうこと」というような“あるある”エピソードが多く登場します。サーヤさんが特に共感したエピソードはありますか?

ミナト(青木柚)の元カノがバーに大集結する場面は「こういう人いるよな」と思いました(笑)。元カノと縁を切らずに仲良くできてしまう人は、正直私は苦手ですけど、鮎美や勝男がモヤモヤする気持ちも分かるし、柚くんが演じる魅力的なミナトというキャラクターに惹かれる気持ちも分かる。どちらも正解がないからこそモヤモヤしてしまいました。
渚(サーヤ)は家を飛び出した鮎美(夏帆)を温かく自宅に迎え入れる
渚(サーヤ)は家を飛び出した鮎美(夏帆)を温かく自宅に迎え入れる / (C)TBSスパークル/TBS



――渚のように“自分に素直”な役はこれまでも演じてこられました。そういう役が回ってくることについてどのように感じていますか?

自由な感じに見えているのかなと思います。実際に、大手の芸能事務所に所属せず、個人事務所でやっていたり、音楽活動をしていることもあって、ざっくりと「好きに生きている人」と見られているのかもしれません(笑)。

ですが、そういった役を演じるにあたって相違が少ないので、演じていて楽しいです。私には鮎美のように“人に合わせる”役はあまり合わないと思うので、近い部分を濃くして演じることができるのは心地良く感じます。


――最近「当たり前じゃないな」と感じたことはありますか?

「YouTube」で料理企画をやった時に、ニシダがレンジで温めるご飯を前に「これ、水入れるんだっけ?」と聞いてきて(笑)。普段、彼女に全部やってもらっているんだなと分かって、「当たり前じゃないからな」と思いました。

ご飯が出てくることを当然と思っているあたり、勝男をもっと粗悪にした感じなんですよ。だから世の中の“勝男み”のある人にはぜひ見ていただきたいですね。そんなニシダにこのドラマについて話をしたら、「俺なの!?」「演技指導に入ろうか(笑)」と言っていました(笑)。


――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

勝男に共感する人もいれば、鮎美に共感する人もいると思います。自分の立場や状況によって見方が変わるドラマです。渚のように「いい意味で諦める」「切り替える」という感覚を取り入れてみると、生き方が少し楽になるかもしれません。毎話ぜひチェックしてほしいです。
第4話では、渚(サーヤ)が勝男(竹内涼真)と初めて会話をする場面も
第4話では、渚(サーヤ)が勝男(竹内涼真)と初めて会話をする場面も / (C)TBSスパークル/TBS



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