主人公・高石あかり“トキ”の祖父・勘右衛門役の小日向文世「勘右衛門の魅力は喜怒哀楽を表に全部出してくるところ」<ばけばけ>

主人公・高石あかり“トキ”の祖父・勘右衛門役の小日向文世「勘右衛門の魅力は喜怒哀楽を表に全部出してくるところ」<ばけばけ>

「ラストサムライ」であるトキの祖父・松野勘右衛門を演じる小日向文世
「ラストサムライ」であるトキの祖父・松野勘右衛門を演じる小日向文世 / (C)NHK

連続テレビ小説「ばけばけ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)から、主人公・トキ(高石あかり)の祖父・松野勘右衛門を演じている小日向文世のインタビューが到着した。

■怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描く

本作は、松江の没落士族の娘・松野トキが、夫・ヘブン(トミー・バストウ)と共に、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治の日本で、“怪談”を愛しながら何気ない日常を過ごしていく物語。文学者・小泉八雲と妻の小泉セツをモデルにしつつも、大胆に再構成し、登場人物や団体名などは一部改称し、フィクションとして描いていく。

小日向が演じている松野勘右衛門は、主人公・トキの祖父で元・松江藩の武士。明治維新後も、家の格や「武士」にこだわり、髷(まげ)も切らず、この国を守るのは自分だと信じて剣の稽古を続けている「ラストサムライ」。養女である孫のトキを「おじょ」(お嬢)と呼んで溺愛している。
他人には厳しいが、孫のトキには甘々な勘右衛門(小日向)
他人には厳しいが、孫のトキには甘々な勘右衛門(小日向) / (C)NHK


■小日向文世「朝ドラから“おじいちゃん役”でオファーが来てうれしかった」

――「ばけばけ」へのご出演が決まった時の感想を教えてください。

朝ドラ「まれ」への出演から、もう10年が経ったんですよね。久しぶりに声をかけていただいて率直にうれしかったですし、「おじいちゃん役で」とお話が来たこともうれしかったです。諸先輩方でおじいちゃん役ができる人がたくさんいる中で、“勘右衛門さん”というおじいちゃん役をいただけたことが、とても光栄でした。

――松野勘右衛門は、どんな役ですか?

勘右衛門は、武士の時代を終えて、まだ武士の格というものにこだわっています。その中で、おトキを「おじょ」と呼び、本当にかわいがっています。勘右衛門の魅力は、喜怒哀楽を表に全部出してくるところだと思っています。うまい具合に話を合わせるとか、大人として少し控えようと考えるようなことはなく、思ったことを全部口に出しているような人です。

僕は、「ラストサムライ」とは、もっと生真面目で無口な人なのかと思っていたんですけれど、どんどんおっちょこちょいのおじいちゃんのようなシーンも出てきます(笑)。時代の流れからはちょっとずれちゃっているんだけど、僕個人としては、切ないけれども必死に頑張っている姿も、愛らしく感じています。

――高石あかりさんの印象や、松野家の人たちとのエピソードを教えてください。

高石あかりちゃんは、全身からパワーがあふれている感じがして、すごいなぁと思っています。疲れた顔を見たことがないし、自分の境遇とか、今の現場も含めて自分が置かれている状況というものをすごく楽しんでいると思います。いつもニコニコしていますからね。

勘右衛門と司之介(岡部たかし)は、おフミさん(池脇千鶴)がいなかったらとんでもないことになっていると思います。フミさんは、松野家のいわゆる扇の要の部分ですよね。池脇さんと岡部くんとは、休憩時間もよく3人でおしゃべりしちゃうんですけれど、それがとても良い時間なんですよね。お芝居って、やっぱりキャッチボールだから、それがお互いにやりやすい関係性になっていると思います。視聴者の方にも「松野家はこの人たちで良かった」と見てもらえたら、一番うれしいですね。

――「ラストサムライ」としてヘブン(トミー・バストウ)と対峙するシーンを演じられた感想は?

勘右衛門は、来日したヘブンに対して「ペリー!覚悟ぉ!!!」と木刀で斬りつけようとするのですが、ヘブンが憎いのではなく、武士の時代を終わらせたペリーが憎らしいんですよね。ヘブンはサムライの写真を持っていて、リアルにサムライを見て感動してくれているのに。勘右衛門は飛びかかっていきますが、大真面目なんですよ。「日本人を馬鹿にするなよ」という気持ちだと思いますが、誰も馬鹿にはしていないのにね(笑)。

――ドラマの見どころと、視聴者の方へのメッセージをお願いします。

「ばけばけ」で、僕が一番気に入っているのは、松野家が貧しいながらも笑って過ごしているところです。親子の繋がりみたいなのがしっかりと描かれている作品だし、そんな家族の「温かみ」みたいなのを受け止めてもらえたらいいなと思っています。

勘右衛門にとって一番大事なものは、家族だと思います。武士の格というものにこだわっているけど、それが時代の流れの中で少しずつ消えていくんですよね。そうなった時のよりどころとして、家族がものすごく大きな存在になっていくんじゃないかなと思っています。その中で、江戸の時代を引きずりながら頑張っている勘右衛門のさまも、見て楽しんでもらえたらと思います。

※高石あかりの高は、正しくは「はしごだか」
牛乳を飲んで“白い口ヒゲ”状態になっている松野家の人々
牛乳を飲んで“白い口ヒゲ”状態になっている松野家の人々 / (C)NHK

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