肥大型心筋症の代表的な症状
胸痛、息切れ
運動や坂道を歩いているときに胸の痛みや、息切れを感じます。左心室の拡張障害や、相対的に心臓への血流が低下することが原因です。一時的なものであり、休むことにより症状は改善するため、様子を見ていて問題ありません。休んでいても症状が続いている場合や徐々に悪くなるときには救急外来、循環器科を受診しましょう。
動悸
脈が速くなる不整脈が起きることで胸がドキドキする感じや、胸の不快感、ざわつきなどが生じます。横になり休むことで数秒から数分で落ち着く場合は問題ありません。1時間以上続くようでしたら、循環器科を受診しましょう。動悸を繰り返すようでしたら、ホルター心電図など24時間モニターできる心電図検査を行うことも必要です。
めまい、たちくらみ、失神
立ち上がったときに頭がふらつく、意識が遠のきそうになる、または一時的に意識を失ってしまうという症状です。立ち上がりをゆっくりする、脱水をさける、アルコールを控えるなどの対処法があります。めまい、ふらつきがある場合には、その場でしゃがみこむか、横になることで改善できます。繰り返すようでしたら、循環器科で精査を行いましょう。
肥大型心筋症の主な原因
心筋収縮関連蛋白の遺伝子異常
肥大型心筋症のおよそ60%が、遺伝子の異常によって起こります。家族性に発症することも多い病気です。サルコメア(心臓の収縮に関与する蛋白質)など心筋構成蛋白質をコードする遺伝子に異常が起こると、心臓の筋肉が肥大したり、線維化を起こしたりするようになります。それにより心不全や不整脈を発症するため、息切れ、むくみ、動悸などがあれば循環器科を受診しましょう。

