「片膝が痛い」際の特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「片膝が痛い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
靭帯損傷
スポーツ中に膝を捻って強い痛みがあるとき、膝の靱帯損傷かもしれません。前十字靱帯や内側側副靱帯など大きな靱帯を損傷・断裂は膝を外から内側に押されるような方向でひねる場合に起こりやすいです。これらの靱帯を損傷した場合には強い痛みと、膝が腫れてくることが多いです。スポーツ中であれば、プレーを継続できないことが多く、そのような場合にはすぐに整形外科を受診しましょう。怪我をした直後は、安静、アイシングがやはり重要です。
鵞足炎(がぞくえん)
鵞足とは、3つの筋肉が集まる部位で、膝の内側にあります。鵞足炎(がそくえん)では、階段の上り下りや、膝の曲げ伸ばし、立ち上がりの際にも痛みが出る事が多いです。筋肉の柔軟性の低下や、運動後のケアが足りてない場合、また過度な負荷(膝の使いすぎ)により生じます。学生で練習量が増えた時期などにも起こりやすいです。治療は、痛みが強いはじめの段階では安静も重要ですが、再発を起こさないためにもストレッチなどが重要になります。一人では改善できないことも多いため、整形外科でリハビリテーション含めた治療を行うことが重要です。
変形性膝関節症
中高年の方で膝の痛みが続くとき、変形性膝関節症が原因のことが多いです。変形性膝関節症は、膝の骨の軟骨がすり減り、立ち上がりの際の痛みや曲げ伸ばしに支障が出てくる病気です。加齢により進行することが多いですが、膝の靱帯や半月板の損傷などで、若いうちに変形が進行する場合もあります。
治療は、まずは痛みを和らげることが重要で、痛み止めの飲み薬や、注射などを使用します。リハビリテーションなども効果的です。進行が著しい場合には人工関節置換術という変形の進んだ部分を金属にかえてしまう手術を行うことも多いです。進行度により治療内容が大きく変わりますので、整形外科でご相談ください。
腸脛靭帯炎
腸脛靱帯とは、膝の外側から股関節近くまでのびている靱帯を指します。腸脛靱帯炎は、ランニングやウォーキングで長い距離を移動したときや山登りなどで膝に多くの負荷が起こったときに生じてきます。腸脛靭帯炎では膝の外側に痛みが出て、特に曲げ伸ばしの際に痛みが生じます。普段運動をしない方が、急にランニング等をして起こすこともあります。治療は、まず安静が第一です。そのうえで、炎症止めの薬や、アイシング、痛みが落ち着いてきたらストレッチ等も重要です。膝の外側の痛みが安静にしても症状が改善しない場合には、整形外科で相談するようにしましょう。
膝蓋腱炎
膝蓋腱は、膝の皿とすねの骨をつなぐ、大きな靱帯です。膝を曲げると痛いとき、膝蓋腱炎かもしれません。バスケットボールや、バレーボールなどジャンプ動作を繰り返すスポーツで起こしやすいことから、ジャンパー膝ともいいます。症状は膝の曲げ伸ばしや階段などで痛みが生じる事が多いです。進行すと歩くだけでも痛みを伴ってきます。超音波検査やMRI検査で診断でき、治療は、安静やリハビリテーションが重要になります。スポーツと並行しながらのリハビリテーションで治療できることも多く、まずは整形外科でご相談下さい。
「片膝が痛い」時の正しい対処法は?
片膝がいたいとき、市販の痛み止めや湿布などを使用することは多くの場合問題ありません。用法用量を守って使用するようにしましょう。スポーツ中の怪我の場合は、冷却スプレーなどを使用するのも良いでしょう。
自然に痛くなったような痛みの場合はストレッチやマッサージが効果的なことも多いですが、転倒やスポーツなどで怪我をした直後はストレッチやマッサージで症状が悪化することもありますので控えるようにしましょう。まずは安静とアイシングをし、症状が改善しない場合にはすぐに整形外科を受診しましょう。

