肝臓は人間の体の中で一番大きな臓器であり、また一番大きな働きを担う臓器でもあります。
その上肝臓は沈黙の臓器といわれるほど、我慢強い臓器です。自覚症状がないままに病気が進行してしまった、ということも多いです。
そこで今回は肝臓病にはどのような種類の病気があるのか、食事療法などについても紹介しています。
※この記事はメディカルドックにて『「肝臓病」を発症する原因・予防法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
肝臓病の予後と予防

肝臓病は完治しますか?
肝臓病は症状が現れにくく、初期段階で治療を行うことが難しいため、肝硬変や肝がんへ移行してしまう場合も多いです。ただし、初期に適切な治療を行えば完治する病気です。ウイルス性の肝炎は肝硬変への移行を抑制するためにも早期の治療が大切なので、少しでも気にかかる症状があれば受診してください。
肝がん・肝臓がんも初期の内なら切除手術を行うことで完治が期待できます。完治が難しかった肝硬変も、今では完治が期待できるようになりました。初期段階で病気を発見し適切な治療を行うことで、完治する可能性がより高くなります。
肝臓病を予防する方法を教えてください。
肝臓病を予防するには、まず生活習慣を見直すことが大切です。特に次のようなことには充分な注意が必要です。禁酒禁煙
バランスのよい食事
肝脂肪にならないよう肥満に気を付ける
薬や食品添加物の摂取に気を付ける
ストレスを避け充分な睡眠と休息をとる
どの病気にも重要な注意点ですが、特に肝臓病の予防のためには大切な事柄です。肝臓は薬や添加物などを分解するために働き続けなければいけないことから、処方された薬にも注意が必要です。
禁酒や禁煙を厳守して、今一度生活習慣を見直す努力をしてください。
食事はどのようなことに注意すれば良いでしょうか?
食事は添加物を避けて、自然の材料で手作りしたものが良いでしょう。栄養素のバランスも考えて、できれば1日30品目以上の食品を摂るようにしてください。肝臓の修復に必要なタンパク質は特に大切であるため、高タンパク質の食品を意識して摂りましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど、病気のシグナルを出さない臓器です。そのために気付いたときには病気が進んでいるということも多いのです。お酒をよく飲む人・中性脂肪が気になる人・肥満気味の人などは、定期的に検査を受けるようにしましょう。
編集部まとめ

肝臓病には、ウイルス感染によることの多い肝炎・肝硬変・肝がんなどがあります。
初期には自覚症状がほとんど無いため見つけにくい病気ですが、できるだけ早く治療を開始することで完治が期待できる病気です。
臓器の中でも大切な役割を担う肝臓は、さまざまな働きで私達の体を支えています。
少しでも気になることがあれば、まず血液検査で肝機能に異常がないか確かめるなど、早期の病院受診をおすすめします。
参考文献
肝臓の研究(国立国際医療研究センター研究所)
生活習慣と肝臓病
肝細胞がん 治療(がん情報サービス)

