スルフォラファンの副作用とは?メディカルドック監修医がスルフォラファンの一日の摂取量・効果・過剰摂取すると副作用・効率的な摂取方法などを解説します。

監修管理栄養士:
佐藤 直美(管理栄養士)
2015年管理栄養士免許取得。
「スルフォラファン」とは?

スルフォラファンは、ブロッコリーやブロッコリースプラウトなどのアブラナ科の野菜に多く含まれる、辛味をもつ成分で、植物由来の機能性成分「フィトケミカル」の一種です。必須栄養素ではありませんが、免疫力の向上、抗酸化作用、解毒作用、抗炎症作用など、健康へのさまざまな効果が期待されています。
フィトケミカルとは、植物が紫外線や外敵から身を守るために作り出す、色素・香り・辛味・苦味などの成分の総称で、人の健康にも良い影響を与えるものとして注目されています。
スルフォラファンは、植物中では「グルコラファニン」という配糖体の形で存在しており、これが「ミロシナーゼ」という酵素の働きによって加水分解されることでスルフォラファンが生成されます。
なお、スルフォラファンは熱に弱いため、加熱しすぎるとミロシナーゼの酵素活性が失われ、スルフォラファンの生成が妨げられることがあります。その点、ブロッコリースプラウトはグルコラファニンとミロシナーゼの両方を豊富に含み、生のままでも食べられるため、効率的にスルフォラファンを摂取しやすい食品として注目されています。
スルフォラファンの一日の摂取量

日本人の食事摂取基準2025年版には、スルフォラファンの一日の摂取量の基準はなく、特に決まっていませんが、ブロッコリースプラウトであれば1週間に50gほどが目安とされています。
毎日こまめに食べてもいいですし、スルフォラファンの効果は3日間持続するので、2〜3日に一度食べると効果を持続できる可能性があります。
サプリメントなどを利用する場合は、メーカーが推奨する摂取量を守ることが大切です。

