かつやさんは妻のもえさんと、2歳になる息子・ゆうき君との3人家族。かつやさんは、もえさんの育児を過保護で大げさだと思っており、ゆうき君を見ている間もスマホを見てすぐに目を離しては、危険な目にあわせていますが、本人はその自覚がありません。
2年の育休を経て職場復帰したもえさんは、毎週水曜に残業となり、その日はかつやさんが育児を担当することになりました。しかし、かつやさんはゆうき君から頻繁に目を離し、危うくたばこを誤飲しかけたゆうき君を叩いたことで、夫婦げんかに発展します。
かつやさんは「少し考えを改める」ともえさんに伝えますが、結局、またしてもスマホに気を取られ、ショッピングモール内でゆうき君が迷子になってしまいます。
再び夫婦げんかになりながらも、もえさんが根気強く気持ちを伝えたことで、ようやくかつやさんも納得したかに思えました。
それから3カ月後、事件が起こります。
もえさんが病院に行く間、かつやさんとゆうき君が2人で公園に行きます。しかし、反省の甲斐なく、かつやさんはスマホに夢中になり、ゆうきくんが行方不明になってしまったのです。
かつやさんはすぐにもえさんに連絡。ゆうき君を必死に探し回りながら、「俺が目を離したせいで。ゆうきが……」と最悪の事態を想像し、後悔します。その後、ゆうき君は無事であり、すでにもえさんと自宅にいるとわかり、帰宅したかつやさん。
行方不明になった原因が、またもやスマホに気を取られたせいだとしったもえさんは、大激怒! 「これからはちゃんとする」というかつやさんに、「じゃあ、スマホをガラケーに変えられる?」「たばこやお酒、ギャンブルをやめられる?」と投げかけます。
覚悟を決めたパパは…















もえさんの提案に対し、一瞬ためらいながらも、かつやさんは「できる!」と断言。そのままの勢いでスマホをキッチンのシンクに投げ入れ、水をかけてしまいます。
その姿に、もえさんは驚きつつも「本気なのは伝わった」と受け止めました。
しかし、これまで何度伝えても裏切られてきたもえさんは「すぐに信じることはできない」と冷静に伝えます。
かつやさんが「頑張る」と言っても、もえさんの心には「どうせ変わらない」という思いが残るのでした。
▼同じ相手に何度も裏切られ、傷つけられると、次第にその人に期待できなくなってしまいますよね。人を信じるのは、決して簡単なことではありません。かつやさんには、息子を危険な目に遭わせたことだけでなく、もえさんをここまで追い詰めてしまったことを深く反省し、心から向き合ってほしいものですね。
次の話を読む → 著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち
