キチンと断ることも重要
義姉は自分の勧誘や家族へのアピールが少し強引だったことに、自分でも気づいていたのかもしれません。その日以来、義姉は私たちの前でネットワークビジネスの話をすることはなくなりました。
義姉自身は商品を買うしセミナーにも行っているようですが、以前のような家族への圧力は感じられず、話題の一つという印象。夫を勧誘の場に誘うこともなくなり、おかげで義姉とは、今も良好な関係を続けています。
ななえと話して気付いた、「押し付け」への嫌悪感。そして、その嫌悪感を曖昧にせず、きちんと「NO」と伝えることの重要性。断ることは、相手との関係を終わらせるのではなく、むしろ健全な境界線を引き、お互いの尊重を守るために大事なことだと感じたできごとでした。
義姉のビジネスの行方はわかりませんが、今後も自分たちの領域はしっかりと守りつつ、親族としてのお付き合いは健全に続けられたらと思っています。
あとがき:尊重という名の防御
最終話は、感情や商品への批判ではなく、「家族の意思と必要性」という、最も動かしがたい根拠で断るという、主人公の成熟した対応が焦点です。ななえから学んだ「選択の尊重」の姿勢で、義姉の熱意を否定せず、ただ「自分たちは選ばない」という強い意志を示すことに成功します。これにより、義姉との関係を壊さずに健全な境界線を引き、夫のテニス参加という危機を回避します。「断ることは関係の終わりではなく、尊重の始まり」であるというメッセージで、物語は幕を閉じます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

