モラハラ夫からの被害から、ついに逃げ出すことに決めたミユ。友人であるハルナの協力を得ながら、ついに昼逃げを決行します。
友人に助けられながら準備開始
それから、私は細心の注意を払いつつ準備を進めました。ユウイチに気づかれないよう、貴重品やユカの服、必要書類などから少しずつまとめていきます。私は、ユウイチからのモラハラもメモにまとめていました。いざというときは証拠になるはずです。
引っ越し先は、できるだけユウイチの手が届かない遠方がいいと思っていましたが、周囲からのサポートの得やすさや幼稚園の都合を考え、近所にせざるを得ませんでした。でも、そんなときもハルナが元気づけてくれました。
「遠くじゃなくても大丈夫。もしユウイチさんが乱暴な手段に出たらすぐ通報と、うちにも連絡して。すぐそこだからすっ飛んでいくし、夫も連れて行くからね」
結果として、ユカが通う幼稚園のすぐ近くで小さなアパートを借りることにしました。古いアパートでしたが、日当たりが良く、ユカが遊べる小さな公園も近くにありました。私は、そのアパートを見つけたとき、心の中で「ここからやり直すんだ」と強く決意したのです。
置き手紙だけ残して、さようなら
そして、ついに引っ越し当日。ユウイチが朝早く会社に出かけたのを見計らい、ハルナとハルナの夫、ハルナが手配してくれた引っ越し業者が素早く作業を始めました。私は、ユウイチとの生活の痕跡が次々と箱に詰められていくのを、複雑な気持ちで見つめていました。この家にいた時間は、苦しさと諦めがほとんどでしたが、それでも幸せだった記憶もあり複雑な気持ちはぬぐえませんでした。
最後に、空っぽになったリビングのテーブルの上に、私は一通の置き手紙をそっと置きました。その手紙には、これまでのユウイチの言動に対する私の怒りと、決意をつづりました。
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ユウイチへ
あなたのモラハラにはもう我慢できません。 私はユカを連れて、家を出ます。もう戻りません。
あなたのモラハラの証拠は日記に書き残しています。離婚させていただきます。
ミユ
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手紙を置き、鍵をポストに投函した後、私はハルナが運転する車に乗り込み、新しいアパートへと向かいました。一度も振り返らずに―――。

