えみこの言葉によるストレスで、ゆきえの心は疲弊しきっていました。ある日、ゆきえは急な腹痛と出血で病院へ。医師から「切迫流産に気を付けて。過度なストレスは良くない」と告げられ、ゆきえは職場から逃げることを決めました。
なぜか孤独を感じる
えみこの言葉を聞くたびに、私の心はどんどん疲弊していきました。妊娠中はただでさえ情緒不安定になりやすいのに、彼女の放つトゲのある言葉は、私が築こうとしていた穏やかな壁を、一つ一つ壊していくみたいでした。
「高齢出産だもんね」
「リスク高そうだよね」
何度も頭の中で反芻してしまいます。
えみこのいじわるな発言はほかの同僚も耳にしているはずですが、周りの人は見て見ぬふりをしています。その状況を意識すると、なんだか私だけが孤立しているような気分になりました。
みんな職場で余計なもめごとを起こしたくないだけなんだと思いますが、だれも助けてくれないことやフォローをしてくれないことに、どうにもならない孤独感を覚えてしまったのです。
ストレスのせい?体調が悪化してしまう
ストレスに耐えながら仕事を続けていたある日、急な腹痛と出血があり、慌てて病院に駆け込みました。診察室で先生から言われた言葉は、私に大きな衝撃を与えました。
「切迫早産に気を付けてください。できるだけストレスは避けて、極力心穏やかに過ごしてほしいです」
もちろん体調不良の原因のすべてが職場でのストレスだなんていう気はないけれど、えみこのマタハラを我慢したまま体力・気力を回復するのは無理だと思いました。
それからすぐ、私は上司に相談し、産休を前倒しで取得させてもらうことに決めました。もう、えみこの発言に耐え続けることはできないと悟ったのです―――。

