
切なすぎる初恋の気持ちを繊細に描いた咲坂伊緒の大ヒット作品「ストロボ・エッジ」が初の連続ドラマ化。福本莉子と、なにわ男子・高橋恭平がW主演を務める、連続ドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」がWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて10月31日(金)から放送・配信スタートする(全6話一挙配信)。本記事では、まぶしく胸に突き刺さるような初恋の瞬間を瑞々しく丁寧に演じた福本と高橋に、お互いの印象や撮影エピソードを語ってもらった。
■関西人が多い現場「みんなと仲良くなれたと思います」
――福本さんと高橋さんは今作で初共演になりますよね。
福本莉子(以下、福本):はい。本読みの時は、「これからよろしくお願いします!」くらいのご挨拶だけだったので、どういう方なのか想像つかなかったんです。でも高橋さんも私と同じ関西出身ということは知っていたので、実際にお話しをすると関西弁で話しやすかったです。
高橋恭平(以下、高橋):現場では、標準語が混ざりつつの関西弁で、素が出ている感じで気さくに話せましたね。
福本:お芝居に影響するので、あまり関西弁は出さないように心掛けてはいましたけど、つい出ちゃいました。
高橋:出ちゃうよね。(山下)幸輝も小坂(菜緒)さんも関西人で。こんなに関西人が多い現場は初めてでラクな気持ちで挑めました。Season1とSeason2を続けて撮影して、クランクアップするまで、ほぼ毎日一緒にいたので、結構みんなと仲良くなれたと思います。
――お互いが演じる役の魅力とハマっていた点がありましたら、知りたいです。
福本:蓮くんはクールに見えるけど優しい、何を考えているのか分からないところがあるキャラクターなんです。高橋さんも一見クールそうに見えて優しい方なので、蓮くんの目の優しさからして、役とマッチしていました。周りをよく見ているし、差し入れもして下さいましたよね?
高橋:気づいたら、差し入れしていましたね(笑)。
福本:カフェカーの差し入れをしてくださって。コーヒーはもちろん、バナナジュースとか、季節限定のフルーツジュース系からカキ氷まであって。暑い時期の撮影だったので、うれしかったです。
高橋:それは良かった。仁菜子は、何を考えているか、すぐに分かるようなまっすぐで素直な子。蓮も好きって分かってるやろってくらいまっすぐな子なんですよ。そんな仁菜子を演じた福本さんは最初からすごく元気な方だなという印象でした。
福本:元気な方?(笑)。
高橋:そう、元気な方! 座長として、どの共演者の人とも分け隔てなくコミュニケーションを取っていて。みんなと馴染むスピードが僕からしたら、早いなというか、自然に接しているなっていう印象でしたね。仁菜子役にマッチしていて、ピッタリだったなと思います。
■恋はタイミング!? 好きな人に好きな人がいたら…?
――仁菜子は蓮に彼女がいることが分かってもずっと一途に片思いをし続けますが、そんな純粋でひたむきな恋心をお二人はどう思いましたか。
高橋:すごいなって思いますね。僕だったら、好きな人がいるって分かったら諦めちゃいます。もちろん、好きな人がいなかったら、追いますけど。
福本:好きな人に好きな人がいる場合、その矢印を自分に向けるのって、すごく難しいことだと思うので、私も諦めちゃうなあ。
高橋:分かっていて、好きな気持ちのままでいられる仁菜子は、相当、肝が据わってる(笑)。
福本:確かに。仁菜子の思い立ったら、すぐ行動できるところとか、振られてからも友達としていながらひたむきに想い続けられるのはすごいことですよね。蓮くんが優しくしてくれるのもあるけど、自分の気持ちを大切にしたいって気持ちも同じぐらいあるのかなって。
高橋:でも、蓮の彼女(麻由香)からしたら、困惑するよね。
福本:仁菜子は、蓮のことを友達として接して、恋心は隠し通していますからね。
高橋:でも、麻由香の肌感的には、仁菜子の恋心に気付くかも…。
福本:まぁ、恋はタイミングってことですね!
高橋:タイミングには負けるかぁ。
■友人と同じ人を好きになったら「背中を押す」「同じ人が好きとちゃんと話す」
――高橋さんは、一途にずっと思い続けてくれる女性がいたら、心が動くことはあると思いますか?
高橋:えー、動かないですって! 俺の場合は、彼女がいるって分かってるのに好き好きアピールされたら、「こっちは、おるっちゅうねん!」ってなりそう。
仁菜子みたいに相手に彼女がいると知りながらも告白して、その後に気持ちが溢れちゃって伝わるものがあるっていうのはいいですよ。仁菜子は友達としてちゃんと蓮に接しているけど、そのあとに蓮の心が揺れ動いていくので。
――では、自分の友達が自分の好きな人が好きっていう感じだったら背中を押せますか?
高橋:「頑張れ」って背中を押すかな。でも、自分は友達を同じ人を好きになるとか複雑なことにはなりたくなくて。そういうの苦手ですね。
福本:平和主義者?
高橋:そう! 安定、安心大好き(笑)。
福本:私は友達だったら、自分も同じ人が好きってちゃんと話すかもしれないです。正々堂々じゃないですけど隠している方がやましい感じがしませんか?
高橋:えっ、正直に話すくらいなら、譲る。面倒くさいもん(笑)。
福本:いやいや、友達との関係を続けたいからこそ、本当に好きだったら、ちゃんと話すほうがいいですよ!
高橋:僕の場合、恋愛より友情のほうが大事だから、友情が壊れるのは嫌です。
福本:なるほど…。私は、できれば両方大事にしたい。友人と私、どちらを選ぶかは、好きな人次第ですからね。
高橋:それで友達に恨まれる結果になるかもよ?(笑)。
■毎話変わるオープニング映像に注目「お芝居はアドリブです」
――撮影をしてとくに印象に残っているシーンは?
福本:電車のシーンです。仁菜子はホームで想いを告白しますし、駅でのやりとりが本作の鍵になっています。電車のシーンは貸切った電車を実際に運行していただきながら撮影をしました。扉の開閉に合わせてのお芝居は、初めてでいい経験になりました。
高橋:電車での撮影、めっちゃ大変やったなぁ。
福本:「もうあと数分で出発します」って、反対側のホームで撮影していたカメラマンさんがカメラを担いで走って戻ってきましたもんね。
高橋:すごかったよね。僕が印象に残っているのは、駅のホームで仁菜子と蓮が隣同士で座って、バレンタインのチョコのやりとりをするシーン。蓮が仁菜子からチョコをもらって「半分こ」って分けて、2人で食べるのがいいシーンやなって。
――では、完成した画で観るのが楽しみなシーンがあったら教えてください。
福本:今回オープニング映像が毎話変わるんです。その撮影は、電車の中や教室とか、いろんな場所でイメージカットを撮ったので、どういう風に仕上がるのか楽しみです。台詞はなく、お芝居はアドリブだったので、注目して欲しいです。
高橋:僕は蓮が麻由香と公園で会うシーン。だんだん麻由香のことを知っていって好きになる中学生の頃の出会いから同じ公園で撮影していて。滑り台で遊んだり、花火を一緒にしたり、その公園でいろんなシーンを撮ったのですが、監督とも話し合いながら、感情の動きも丁寧に撮った記憶があります。
――最後に今作を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
福本:恋ってなんだろう、好きってなんだろうという、ひとつひとつの感情の積み重ねを丁寧に描いています。物語内にもあるのですが、「『好き』ってこんなに単純な感情なのに、恋になるとむずかしくなるのはどうしてなんだろう」っていう気持ちに触れてもらえるドラマです。青春の原点が詰まったストーリーは、大人世代の人でも楽しめる作品になっていると思います。
高橋:原作の連載当初から愛されている名台詞・名シーンがたくさんあります。もちろん原作の世界観をそのままに、今だからこそ描ける要素もあって楽しんでもらえるんじゃないかな。このドラマには「ストロボ・エッジ」ならではの青春が詰め込まれているので、楽しんで観ていただきたいです。
◆取材・文=福田恵子

