例年より1か月も早い流行シーズン入り
インフルエンザが猛威をふるうのは12月~3月頃とされていますが、今年は流行が例年より早いとか。10月3日にもう「インフルエンザが全国的な流行シーズンに入った」と厚生労働省が発表しているのです。今年の流行シーズン入りは例年より1ヶ月も早く、過去20年で2番目に早いとのこと。全国で学級閉鎖も相次いでいます。「流行」の目安は、全国約3000の医療機関から報告された患者数が、1週間/1医療機関あたり「1人」を上回ること(全国平均)。直近のデータでは「3.26人」と、早くも3倍に増えているのです(2025年10月13日~10月19日、国立健康危機管理研究機構調べ)。
都道府県でみると、東京都の「5.59人」をはじめ、関東・関西の大都市圏で軒並み全国平均をオーバー。地方だと、沖縄県がなぜか「15.04人」と異常なまでの多さです。
これから寒くなっていく中、本格的な流行シーズンの12月~3月には、どこまで増えてしまうのか? 自分や家族は感染せずにすむか? 今から恐ろしいですね。
なぜ今年は感染症が多いのか?
なぜインフルエンザの流行がこんなに早いのでしょうか? 報道では専門家がいろいろな仮説、たとえば「酷暑で体力や免疫力が低下している」ことなどを挙げていますが、原因ははっきりしません。ただ春~夏にも、百日咳や手足口病や新型コロナなど感染症が次々に流行ったことを考えると、全体的にウイルスへの抵抗力が落ちているような気もしてきます。
近年では多くの医師が「感染症ドミノ」について警鐘を鳴らし、ニュースでもこの言葉をよく耳にしました。感染症ドミノとは、1人の人が立て続けに複数の感染症にかかってしまうこと。また、インフルエンザウイルスにも複数の型があるので、1シーズンで2回以上感染することがあり得るそうです。インフルドミノなんて悲惨だ…。

