人気のピークこそ、風刺の“危険地帯”
今回の騒動は、芸能と政治の交差点で起きた典型的な事例と言えます。
キンタロー。の「いつもの雑さ」という“芸風”が、高市首相の「熱量ピーク」という“タイミング”と衝突し、見事に裏目に出た形です。モノマネがメディア露出を増やし、定着すれば、いずれは笑いに昇華される可能性はあります。しかし、支持層の過熱が続く限り、モノマネの「雑さ」は、今後も同様の「火種」となり続けるでしょう。
「人気者だからこそ、笑いのハードルが上がる」 ――今回の炎上が示した、現代の風刺における重要な示唆かもしれません。
(足立むさし)

