メディカルドック監修医が乳がんの予防法を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「乳がんになりやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山田 美紀(医師)
慶應義塾大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、総合病院や大学病院にて形成外科、外科、乳腺外科の研鑽を積んできた。医学博士。日本外科学会 外科専門医、日本乳癌学会 乳腺認定医、検診マンモグラフィー読影認定医(A判定)の資格を有する。
「乳がん」とは?
乳がんは乳房の組織にできる悪性腫瘍です。乳腺は乳管と小葉からできており、多くは乳管から発生します。乳がんは女性がかかるがんの中で最も多く、女性の9人に1人が一生涯のうちに乳がんにかかるといわれています。
乳がんの予防法
運動
運動は性ホルモンに関与することが知られています。閉経後では、運動習慣が乳がん発症リスクを下げることがほぼ確実です。閉経前では高強度の運動をすることで乳がん発症リスクが低くなる可能性があります。閉経後の女性はウォーキングやジョギングなどの運動習慣をつけましょう。閉経前の女性も無理のない範囲でエアロビクス、サイクリング、水泳、テニス、ランニングなどの高強度の運動を行いましょう。
バランスの良い食生活
食事と乳がんの関連についてさまざまな研究がなされています。大豆食品やイソフラボンが乳がん発症リスクを下げる可能性があります。また、乳製品が乳がん発症リスクを下げる可能性が示されています。しかし、過度な摂取は逆にリスクを増加させる可能性があるので適度な摂取を心がけましょう。また、サプリメントの服用が乳がん発症リスクを減少させるという根拠もありません。食事からバランスよく栄養を摂ることが大切です。アルコールはリスクを高めるので、飲みすぎに注意しましょう。
禁煙
喫煙は乳がん発症リスクをほぼ確実に高めます。禁煙した時点から乳がんの発症リスクが低くなるため、なるべく早く禁煙しましょう。受動喫煙もリスクとなるため、ご自身だけでなく周りの人を守ることにもなります。

