■最優先事項は、家族。

菊地さんのYouTubeチャンネルにも頻繁に登場する長女「こあみさん」は、おしゃべりがとっても上手でママそっくり。最近では率先して“お手伝い”をしてくれることもあるといいます。
菊地亜美(以下、菊地) たとえば夜ご飯がお鍋のとき、私が食材を切って、パパが鍋を食卓に出して……と支度していると、長女が「私はメニュー表作るね。お肉、白菜……」とか言って、メニュー表を書いてくれるんですよ。
長女は言葉が達者なので、余計なこともすごい喋るし、喧嘩したら同じぐらいのパワーで返ってくる(笑)。自分に似ていて複雑なときもあるんですけど、いっちょまえで可愛いですね。
ーーパートナーとの育児分担はどうしていますか?
菊地 「育児も仕事も半々で、どっちもやろう」が我が家の基本。ざっくりですけど2人目が生まれてから、長女は夫で次女は私、という分担になることが多いです。赤ちゃんの夜中の対応は私がやるので、パパには5歳の長女と外で走り回ったり映画館に行ったり、遊びに連れ出してもらっていますね。
お風呂や寝かしつけは「今日はパパ、明日は私」みたいな感じで、日によって調整しています。今日は私がお仕事なので、幼稚園のお迎えは夫。毎日、夫婦で明日のスケジュールを確認しています。役割を固定せず、片方が仕事をしているときはもう片方が家事育児をやるというスタイルですね。

ーーお互い柔軟に対応しているのですね。ご夫婦でいちばん大切にしていることは何ですか。
菊地 やっぱり「家族で楽しむこと」ですね。最終的には家族で旅行をしたりとか、美味しいものを食べに行ったりとか、家族が楽しむために日々を頑張るっていう。
もちろんたまには友達と飲みに行きたいこともありますけど、でも基本は家族でどこかに行きたい。私も夫もそういうタイプなので、「ちょっと今月頑張ったら、年末どこか海外に行きたいよね」「今月は大変だけど、次の旅行のために頑張ろう」みたいな話をお互いにしています。
■娘が広げてくれた「新しい世界」
菊地さんはYouTubeやSNSで、育児に関して積極的に発信しています。赤裸々な本音を打ち明けることもあり、多くのママたちに支持されていますが、発信にあたって意識していることがあるそう。
菊地 やっぱり自分の価値観とか、自分の子育てが全てじゃないんだということは念頭に置いています。
たとえば長女は赤ちゃんのときからすごくよく寝るタイプだったのですが、それはあまり言わなかったです。そういう発信をすることによって、「どうしてうちの子は全然寝てくれないんだろう」と思い悩んでしまうママさんもきっといるのではないかと思って……やっぱり家で1人で子育てしていると、いろいろ思うことってあるじゃないですか。
また、次女の足には蒙古斑のようなものがあって、「これはどう捉えたらいいんだろう?」と思ってSNSに載せてフォロワーさんに聞いてみたことがあるんです。すると「ちっちゃいうちに取りました」という方もいれば、「自分の子っていう証だから取りませんでした」という方もいらして、同じ時代に子育てしているママさんだけど、みんなそれぞれの価値観や意見があるんだとあらためて思いました。

ーー周囲のママ友たちから学ぶこともたくさんありますか?
菊地 いっぱいありますね。そもそも私、長女を生む前はママ友っていう言葉にちょっと怖いイメージを持っていたんです。なんだかギスギスしていそうだし、そもそものお友達じゃなく、子どもありきのつながりってどうなんだろう……って懐疑的だったのですが、いざ自分がそこに立ってみると、めちゃくちゃ楽しい。子どもから広がる世界で、親もこんなに楽しめるんだ、っていう発見がありました。
全然違う業界で働くお友達というのも新鮮だし、先輩ママの「これいいから使ってみて」「あそこの習い事よかったよ!」といった本当にリアルな口コミ、情報交換も助かっています。次女を抱っこして長女の幼稚園のお迎えに行くと、みんなが交代で抱っこしてくれたりお世話をしてくれたりして、本当にありがたいです。
新しい世界を広げてくれて、娘よありがとう、って感じです!
