ウォシュレットで肛門を洗いすぎるとどんな病気・疾患になる?
ウォシュレット症候群
ウォシュレット症候群とは、ウォシュレットの過度な使用によって肛門周囲に生じる皮膚炎や炎症性疾患の総称です。 肛門周囲の皮膚はデリケートなため、強い水圧や高温の温水で洗いすぎると、皮膚のバリア機能が損なわれ、炎症を起こしやすくなります。主な症状としては、かゆみ、痛み、腫れ、出血などが挙げられます。対策としてウォシュレットの使用を短時間に控え、肛門周囲を清潔に保つことが重要です。 症状が強い場合は、ステロイド外用薬や保湿剤などを使用することもあります。症状が改善しない場合や悪化した場合は、肛門科や皮膚科への受診をおすすめします。
肛門周囲炎
肛門周囲炎は、肛門周囲の皮膚に細菌感染が起こり、炎症を引き起こす病気です。 ウォシュレットの誤った使用や過度な使用により、肛門周囲の皮膚が傷つき、細菌感染しやすくなることがあります。抗生物質の外用や患部の洗浄などが行われます。肛門周囲に痛みや腫れ、発熱などの症状がある場合は、肛門科や外科を受診してください。
「ウォシュレットと大腸がん」についてよくある質問
ここまでウォシュレットと大腸がんなどを紹介しました。ここでは「ウォシュレットと大腸がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ウォシュレットを使うことで大腸菌に感染することはありますか?
齋藤 雄佑 医師
ウォシュレットの使用によって、大腸菌による感染症が起きる可能性は非常に低いですが、全くないと断言するのは難しいです。そのためにも、ウォシュレットの適正利用として、直腸内に水圧をかけるような使い方や長時間の利用は避けましょう。

