2010年代:「標準化」でムーブメントが終了!
この「省略文化」に待ったをかけたのが、日本語の標準化です。
まず2013年には文化庁が原則を再確認しました。「-er」「-or」など、英語の語尾に当たるものは、原則として長音(ー)を付けることが改めて徹底されました。
さらに決定打となったのが、2019年のJIS改正です。技術文書の標準であるJIS(日本産業規格)が、旧規格の「3音以上は長音省略」というルールを削除。これにより、技術分野でも「長音を付けるべき」という流れが完全に固まりました。
これを受けて、Microsoftなどの大手テック企業がUIや公式ドキュメントを「ユーザー」「サーバー」に統一したことで、「長音付き」が一般の常識となりました。
2025年現在:「伸ばさない表記」は“おじ”即バレ
ニュース、政府文書、スマホアプリのUI。現代のあらゆる場面で「サーバー」「ユーザー」が使われています。
社内Slackやメールで伸ばさない表記を使っている人は、「古い慣習に固執してる…」、つまり「おじさん」と見られてしまうというわけです。

