地震直後の「うち揺れた!」投稿は危険? SNSに潜む“防犯リスク”を元警察官が解説

地震直後の「うち揺れた!」投稿は危険? SNSに潜む“防犯リスク”を元警察官が解説

災害時、犯罪者に狙われないため6つの具体策

災害時の発信そのものが主題ですが、被害を防ぐ具体的な行動をまとめます。どれも筆者の現場経験に基づく、すぐできる対策です。

1.リアルタイムでの位置情報・状況投稿を避ける

揺れた直後の「ここにいます」「避難中」などの投稿は不在を明かすことになります。投稿は安全を確保してから、時間をおいて行いましょう。

2.写真を投稿する前に背景チェック

建物名、看板、電柱の番号、駐車場の位置など、場所を特定されうる要素が写り込んでいないか必ず確認します。必要ならトリミングやモザイク処理を。

3.スマホの位置情報(メタデータ)を削除する

カメラが付与するGPS情報は写真に残ることがあります。共有前に位置情報をオフにするか、メタデータを削除してください。

スマホ画面の写真(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

4.公開範囲を限定する・プライバシー設定を見直す

投稿の公開範囲を『全体』ではなく『友人のみ』『限定公開』にするだけでもリスクは下がります。平時から設定を確認しておきましょう。

5.外出・避難中は玄関の施錠、目につきやすいところを片づける

物理的な対策です。短時間で戻る場合も、必ず施錠をしてください。見えやすい場所に高価な物を置かない、窓はカーテンを閉めるなどで侵入をためらわせます。

6.信頼できる数人にのみ安否を伝える

安否情報はまず家族や近隣の信頼できる人に直接連絡を。広く公開する前に、仲のよい知人へ個別に伝える方法が安全です。

これらはどれも手間のかかる大掛かりな対策ではありません。「ちょっと待つ」「ひと手間かける」だけで、狙われるリスクはぐっと下がります。

投稿するよりも身の回りの確認を!

SNSは便利なツールですが、災害時は使い方を誤ると『犯罪の入口』にもなりえます。

地震が起きた時は、まず自分と家族の安全を確保し、被害を防ぐためのひと手間に注力してください。

『発信』よりも『確認』を…それが、命と暮らしを守る第一歩です。

りょうせいさんの顔写真 記事執筆 りょうせい

元警察官。警察歴10年。
交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。
行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。
現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。
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[文・構成/りょうせい]

配信元: grape [グレイプ]

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