「トリプル50」達成!!西伊豆田子の夜釣りでモンスターを狙う!

「トリプル50」達成!!西伊豆田子の夜釣りでモンスターを狙う!

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日本列島が猛暑に見舞われた8月下旬、伊豆半島の渡船夜釣りも終盤戦を迎えた。今シーズン、寂しい釣果が続いていたのだが、ようやく報われたのが今回の釣行である。モンスターフィッシュを狙うべく、西伊豆は田子の磯に乗る!

 

7月上旬に杉崎さんが仕留めたシブダイ!これが今回の本命魚。 ©釣りビジョン
7月上旬に杉崎さんが仕留めたシブダイ!これが今回の本命魚。 ©釣りビジョン
8月中旬に嘉山さんが仕留めたコロダイ!これも夜釣りの対象魚。 ©釣りビジョン
8月中旬に嘉山さんが仕留めたコロダイ!これも夜釣りの対象魚。 ©釣りビジョン
竹中さんと私は「雌島の水道」に渡礁した。 ©釣りビジョン
竹中さんと私は「雌島の水道」に渡礁した。 ©釣りビジョン

マジックタイムに大本命を仕留める!

今シーズン、磯釣りクラブメンバーの杉崎さんと嘉山さんは良型シブダイ・コロダイを仕留めることに成功したが、竹中さんと私は寂しい釣果が続いていた。今回は杉崎さん・加賀美さん・竹中さん・私の4人で、引きの強いモンスターサイズを狙うべく、静岡県は西伊豆田子に出かけてきた。我々が目指す磯は過去にシブダイの実績がある「雌島」。杉崎さんと加賀美さんは「雌島の船附け」に、竹中さんと私は「雌島の水道」に分かれて乗ることに決めて、期待と共に17時前に出港した。

この釣行の1週間前は海底の海水温が19℃まで一気に下がったため魚の活性も下がってしまったが、この日の海水温は27℃。船長も「今日は潮色がいいですね!」と期待ができる状況だ。夕マヅメのマジックタイムに出現するモンスターを想定して、強めのタックルを準備した。

■竿:磯竿2.2号
■リール:4000番
■道糸:PE1.5号
■リーダー:ナイロンリーダー6号を5ヒロ(1ヒロは約1.5m)
■ハリス:フロロカーボンハリス10号を1ヒロ半
■針:ヒラマサ針14号
■ウキ:棒ウキ2号

コマセはオキアミ3kg、イワシミンチ4kg、パン粉2kg、配合剤5kg。夜釣りは匂いの強いエサが有効であるため、イワシ・ニシンの切り身、ホタルイカ、オキアミなど複数のエサを準備した。「雌島の水道」は全体的に水深が浅いので、棚2.5ヒロのところにウキ留めを付けてスタートした。

竹中さんはイワシをエサに、スルルー仕掛けで海底付近を探る作戦のようだ。開始早々良型アカハタをゲットし、2匹・3匹と次々と追加。私はホタルイカをエサに磯際を攻めていたが、釣れてくるのはイトフエフキのみ。これを見ていた竹中さんが「そっちの先端を攻めてみたら?」と、少しだけ張り出している磯の先端をすすめてくれた。竹中さんの釣り座との境界線なので少し遠慮をしていたのだが、アドバイスをもらったので早速実践することに。

エサもイワシの切り身に変更して1投目。二人で棒ウキを眺めていたら「ズキューン!!」と凄まじい勢いでウキが消し込んだ。すかさずアワセを入れると、魚は海底に逃げようと強い引きで抵抗してくる。水深が浅いので根に張り付かれないよう、強引に竿を立ててゴリ巻きで応戦。強い引きを楽しみながら海面に姿を見せたのは、オレンジ色が美しい大本命のシブダイだった!「やったー!明るいうちから目標達成だねー!」とアドバイスをくれた竹中さんが称えてくれた。

その後も同じように攻めてみたものの、アカハタを3匹追加したところでマジックタイムは終了。竹中さんは大物を掛けたものの残念ながら針外れ。夜釣りの電気ウキ仕掛けに変更した。

エサは魚の切り身・ホタルイカ・オキアミを準備した。 ©釣りビジョン
エサは魚の切り身・ホタルイカ・オキアミを準備した。 ©釣りビジョン
竹中さんは開始早々、良型アカハタを連発! ©釣りビジョン
竹中さんは開始早々、良型アカハタを連発! ©釣りビジョン
マジックタイムに仕留めた43cmの美しいシブダイ! ©釣りビジョン
マジックタイムに仕留めた43cmの美しいシブダイ! ©釣りビジョン

竹中さんも大本命のシブダイを仕留める!

夜釣りはオキアミも併用するため、以下のタックル変更を実施した。

■ハリス:フロロカーボン10号→8号に変更
■針:ヒラマサ14号→夜行真鯛10号に変更

開始早々、竹中さんに強烈なアタリ。この日は1.7号竿で夜に挑むと言っていたが、これが仇になったか魚が全く止まらず痛恨のハリス切れ。モンスタークラスがいることを確認できたため「2.5号竿に変更するよ!」と早々にタックルを変更した。タックルを変更して数投目、今度も強烈なアタリで2.5号竿を大きく曲げる引きの強い魚が掛かった!沖に逃げる様子から正体はフエフキダイの様だ。過去に75cmのモンスターを仕留めている腕前で徐々に距離を詰めてきて、ついに姿を見せたのは50cmオーバーのフエフキダイだった。「モンスターじゃ無かったけど、引きは強かったよ!」と納得の1匹を仕留めた。

潮は緩い当て潮で、磯際のシブダイを狙うには釣りやすい状況であった。竹中さんはオキアミをエサに磯際を狙っていると、強烈にウキを消し込む明確なアタリが!沖に走らない様子からフエフキダイとは違う魚の様だ。竿を胴まで曲げてタモに取り込んだのは、今回の大本命魚であるシブダイだった!「やったー!二人して目標達成だね!」と今度は私が竹中さんを称えた。

私も負けじと磯際を徹底的に狙ってみたもののオジサンが連発。気分転換に付けエサをオキアミに変更してやや遠投してみると、2投目にウキを消し込むアタリが!アワセを入れると魚は猛烈な勢いで沖に走り始めた。「ジージーッ」とドラグが鳴くので、無理のない程度にスプールを押さえながら間合いを詰める。根際の張り出し根に注意しながら取り込んだのは、竹中さんと同サイズのフエフキダイ。ここで時刻は21時半を迎えたため遅めの夕食を取ることにした。

竹中さんが仕留めた50cmオーバーのフエフキダイ。この日は全てこのサイズだった。 ©釣りビジョン
竹中さんが仕留めた50cmオーバーのフエフキダイ。この日は全てこのサイズだった。 ©釣りビジョン
竹中さんが仕留めた40cmオーバーのシブダイ。二人で目標を達成した! ©釣りビジョン
竹中さんが仕留めた40cmオーバーのシブダイ。二人で目標を達成した! ©釣りビジョン

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