パーティタイムに自己記録のシブダイを仕留める!
釣りを再開したものの、0時過ぎまで全くアタリがなくなってしまった。これまではイワシの切り身をメインに使用していたが、ニシンの切り身に変更。1匹目のシブダイが釣れたポイントをしつこく攻めていると、ウキが「ユラ~ッ」と沈み始めた。竿を持つ手に力が入る。しばらく我慢していると「スッー」とウキの速度が上がると同時にアワセを入れた瞬間、竿が大きく弧を描いた。1匹目とは明らかに異なる重量感のある引きに堪えきれず思わず糸を出した瞬間、根に張り付かれてしまった!「ありゃー、根に張り付かれた?」とタモを準備してくれた竹中さんに、「しばらく粘ってみるよ」と私は長期戦を覚悟した。
魚が動かなくなってから3分くらいが経過した後ついに魚が動き始めた。千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかないので、ここからはフルトルクで魚を引き寄せる。魚も体力の限り抵抗したが、ついに海面に姿を見せたのは大型のシブダイだった!タモ入れを手伝ってもらい測定した結果、自己記録を5cm更新する52cmの立派な1匹だった。「またシブダイ!すげぇ!!」と竹中さんもビックリだった。
これで再び火が付いた竹中さん。イワシとオキアミのローテーションで磯際を徹底的に狙っていると、これまた大きく竿を曲げる魚を掛けた。何となんと竹中さんも40cmオーバーのシブダイを追加!更にさらに50cmオーバーのフエフキダイを2匹追加と勢いが止まらない!雌島はパーティータイムを迎えたようだ。
この波を逃すまいと集中力を高めていると、私にこの日3匹目のシブダイが!40cmオーバーの良型追加にもう十分に満足していたが、残り時間1時間を切った3時半に異なる魚が掛かった!引きはシブダイほど強くないが、手ごたえのある引きと重量感で楽しませてくれる。海面付近まで上げてくると、ギラっと光る目に大きく鋭い背びれが見えたので「ヒラスズキかな?」と思っていると、縞模様の魚体がはっきりと見えた。無事にタモ入れしたのは53cmの立派なコショウダイだった!この1匹でクーラーボックスに魚を入れるスペースが無くなったため、ゆっくりと片づけを開始した。
一晩で「トリプル50」を達成!
この日の「雌島の水道」の主な釣果は、二人でシブダイ5匹・フエフキダイ4匹・コショウダイ1匹。個人的には3魚種で50cmオーバーを仕留め、見事に「トリプル50」を達成することができ、思い出に残る釣行となった。「雌島の船附け」は38cmを筆頭に30cmオーバーのイサキを40匹程度、おまけに珍しいツバメウオを仕留めるなど、楽しい夜釣りを満喫したようだ。
伊豆半島の渡船夜釣りは9月中旬まで。今回はモンスター級の超大型魚は出現しなかったが、残り少ない夏の夜にモンスターとの格闘を夢見てまた挑戦したい!

