東京湾・カサゴのお手軽“時短”乗合、 釣果も味覚も大満足!神奈川県金沢八景『新修丸』

東京湾・カサゴのお手軽“時短”乗合、 釣果も味覚も大満足!神奈川県金沢八景『新修丸』

船長に訊くカサゴ釣りのコツ

「第八新修丸」の安里航太(あさと こうた)船長に、今シーズンのカサゴ釣りについて訊いた。

──東京湾のカサゴ、例年に比べていかがですか?
船長「大体例年通りですね。4月から9月は本牧でやって、10月・11月辺りには猿島行って、みたいな感じです。猿島は型は小さいんですけど数は釣れます。この(本牧)辺りは25cm弱ぐらいが毎年釣れてますね。本牧全体がすごくゴツゴツしてるんで、根っこと根っこの間とかに入れると、もっと釣れるんですけど……でもその分、根掛かりがスゴいんです」

──根掛かりへの対策などありますか?
船長「ハリが(根に)掛かってるんだったら、少し弛ませれば取れるんですけど、オモリが(障害物の間に)入っちゃうと流石に取れないです。“根掛かりしたな”と思ったら、早めに抜くと、意外とスポッと抜けたりします。巻けるところまで糸を巻いて、道糸と竿先を一緒に持つじゃないですか、それで垂直に(真上に)スポンとやると、結構抜けるんですよ」

──投入してからの基本的な釣り方をおさらいさせてください。
船長「オモリが着底したら糸フケを取って貰って、気持ち30cmくらい上げて、またゆ~っくり底を取って貰えると。底を取るときはオモリを立てた状態で、糸を張った状態で3~4秒待って貰う。アタリがなかったらまたゆっくり上げて、ゆっくり底を取る。で、大体オモリが底に着いたときにアタリがあるんですよ。なんで、1回目のアタリがもしあったら、ほんの少し(2~3cm)上げてみて少し待つ。2回目のアタリがグググッって来たら、聞きアワセながら巻いて貰えれば」

──「1回目のアタリで少し待つ」の狙いは?
船長「喰い気のある時は一発でグググッて来てくれれば良いんですけど、最近、本牧は潮が澄んでるんで、食いが浅い時があるんです。なので2回目のアタリまで待った方が確実になるんで」

カサゴに関する造詣の深さは、周年カサゴ釣りと向き合っている船長ならでは。エサ付けについても解説して貰ったので画像とキャプションを参照頂きたい。

HQな船宿仕掛けとお手頃価格の市販仕掛け。 ©釣りビジョン
HQな船宿仕掛けとお手頃価格の市販仕掛け。 ©釣りビジョン
ゴリはハリ先を下顎から上顎に貫く。 ©釣りビジョン
ゴリはハリ先を下顎から上顎に貫く。 ©釣りビジョン
サバタンは上から3mm中央、皮側から身へとハリを通す。 ©釣りビジョン
サバタンは上から3mm中央、皮側から身へとハリを通す。 ©釣りビジョン
『新修丸』カサゴ仕掛け図。 ©釣りビジョン
『新修丸』カサゴ仕掛け図。 ©釣りビジョン
カサゴに造詣が深く、親切丁寧な安里船長。 ©釣りビジョン
カサゴに造詣が深く、親切丁寧な安里船長。 ©釣りビジョン

誰でも楽しめる、奥深きカサゴ釣り

この日の竿頭は船中1尾目を獲った服部さんの57匹。次点は50匹、3番手49匹と、釣座を問わず好釣そのもの。船釣り初挑戦のアングラーも22匹を釣り上げ、笑顔の沖上がりとなった。

釣り味はもちろん食材としてのカサゴも魅力的だ。定番の唐揚げや煮付けはご存じの通り、刺身、塩焼き、味噌汁、アクアパッツァに清蒸魚と和・洋・中万能。釣り人ならではの特権を存分に味わえる。

“お手軽さ”“奥深さ”“美味しさ”の三拍子が揃った東京湾のカサゴ釣り。まだ暑さの残る9月も熱中症対策を万全に、豊穣の東京湾を満喫して頂きたい。

ショート便ながら見事57匹を獲り竿頭! ©釣りビジョン
ショート便ながら見事57匹を獲り竿頭! ©釣りビジョン
帰港後、冷房の効いた待合所で一休み。 ©釣りビジョン
帰港後、冷房の効いた待合所で一休み。 ©釣りビジョン
サービスの冷たい麦茶とアイスに救われる。 ©釣りビジョン
サービスの冷たい麦茶とアイスに救われる。 ©釣りビジョン
真水で手が洗える水場も完備、冬場は有り難い給湯器付き。 ©釣りビジョン
真水で手が洗える水場も完備、冬場は有り難い給湯器付き。 ©釣りビジョン
初心者にも腕利きにも、シルバー層にもお薦めしたい船宿。 ©釣りビジョン
初心者にも腕利きにも、シルバー層にもお薦めしたい船宿。 ©釣りビジョン

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