メディカルドック監修医がカテキンを取りすぎてしまった際の対処法などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「カテキンを摂りすぎる」と現れる症状はご存知ですか?管理栄養士が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
荒井 佳奈恵(管理栄養士)
委託給食会社勤務、栄養教諭、フィットネスジム栄養指導などを経て、現在は特定保健指導やスポーツ栄養、コラム執筆などに従事。予防栄養に関心が深くその分野を中心に活動範囲を広げている。食アスリート協会認定講師、健康食育シニアインストラクター。
「カテキン」とは?

カテキンは、緑茶などに含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用や血糖値上昇の抑制、脂肪吸収の抑制など、様々な健康機能性が研究で示唆されています。継続的な摂取により、生活習慣病予防への貢献が期待されています。
カテキンの一日の摂取量

日本人の食事摂取基準2025年版には、カテキンの明確な摂取推奨量は定められていません。一部の研究では、認知機能への影響について、緑茶カテキンを1mg/kg体重/日以上摂取することで効果が示唆された例もありますが、個人差が大きく、明確な有効摂取量は確立されていないのが現状です。なお、特定保健用食品においては、「体脂肪の低減」「脂肪やコレステロールの吸収抑制」「食後血糖値の上昇抑制」などの機能性が認められており、茶カテキン540mg/日を目安とした製品もあります。通常の緑茶の飲用による摂取であれば、過剰摂取による健康リスクは低いと考えられています。ただし、粉末緑茶や濃い茶葉の多量摂取、サプリメント利用などでは摂取量が増えやすいため注意が必要です。

