1.好奇心でいっぱい「置いてあるものを調べたい」
猫が前足でものを触るのは、本能に基づく自然な行動です。
猫は狩りの際に、捕まえた獲物が生きているかどうかを、実際に触って確かめていました。
その名残で、獲物でなくても「これはいったい何?」「安全?」と調べようとするのです。
ぷにぷにとした肉球にはたくさんの神経が通っており、ものの状態を感じ取るセンサーの役割も果たしています。
そうして夢中で調べているあまり、うっかり落としてしまうことがあるのでしょう。
もしくは、“あえて”落として「どんなふうに動くの?」「どんな音がするの?」と確認している可能性もあります。
2.確信犯かも?「飼い主さんに反応してほしい」
置いてあるものをわざと落とすのは、飼い主さんの気を引くための作戦かもしれません。
よくあるのが、作業に集中している飼い主さんに構ってもらいたくて、ペンや消しゴムを落とすシーン。
このとき「ダメ!」と伝えても、猫は悪いことをして叱られていると理解できず、むしろ反応してもらえたと受け取ることがあります。
そうなると「ものを落として、反応させる」という負のループに陥ってしまうことも。
ただの構ってサインであれば、クセにならないように無反応でいるのがベターです。
一方で、ゴハンや遊びなどの要求として落とすこともありますので、そのときの状況に応じて対応してあげましょう。

