ノロウイルスにかかったときの食事について

ノロウイルスになったときおすすめの食べ物を教えてください。
ノロウイルスになったときは、胃腸に負担が少ない食事を心がけます。青菜やりんごなどの食物繊維が少ない野菜や果物、脂身が少ない鶏ささみや白身魚がおすすめです。
下痢や嘔吐が続いているときも食べ物は摂取するべきですか?
嘔吐が続いているときは、水分を摂ってもまた吐いてしまいます。吐いたら1〜2時間は飲食を控えて様子をみます。どうしても水分を欲しがるときには、ティースプーン一杯程度にとどめます。吐き気が落ち着いたら、水分摂取から始めます。OS-1やアクアライトなどの経口補水液は、水分のほかに脱水時に必要な塩分や糖分が含まれているので胃腸炎のときにおすすめです。10分おきにティースプーン一杯程度から始め、徐々に量を増やしていきます。水分が摂れるようになったら、おかゆやうどんなどの消化がよいものを摂るようにします。下痢のときは絶食する必要はありません。食物繊維や脂肪分が多いもの、冷たいものや刺激物等は避け、消化のよい食事を心がけます。
ノロウイルスになったときに避けるべき食べ物はありますか?
食物繊維や脂肪が多い食品は胃腸に負担をかけるため、ノロウイルスになったときは避けた方がよいでしょう。食物繊維や脂肪が多い食品は次のものがあります。根菜類
海藻類
きのこ類
脂身が多い肉
香辛料や食塩が多い食品や、炭酸飲料やコーヒーなどの嗜好飲料も胃酸の分泌を高めるため、胃腸炎になったときは避けましょう。
編集部まとめ

ノロウイルスは非常に強い感染力を持ち、一度罹っても何度も感染するウイルスです。
カキを含む二枚貝に付着したノロウイルスを体内に取り入れることで感染し、感染者の手を介して二次的感染を起こします。
ノロウイルスの症状は、嘔吐や下痢などの消化器症状のほかに軽度の発熱を呈することがありますが、1〜2日で症状は消失します。
ノロウイルスの抗ウイルス剤はなく、治療は対症療法に限られます。嘔吐や下痢の症状があるときは、嘔吐が落ち着いたのを確認してから少量の水分摂取から始め、消化によい食事を心がけましょう。
参考文献
ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省
ノロウイルス|東京都保健医療局
2. ノロウイルスと血液型抗原

