個人の自由と社会的な倫理観の“境界線”
今回の報道は、「個人の自由な恋愛の権利」と「社会が許容できる倫理的な境界線」がSNS上で激しく衝突している状況を示しています。
擁護派の「成人同士の合意なら問題ない」「多様性だ」という意見は、まさに自由恋愛の原則に基づいたものであり、その主張もまた正当です。しかし、多くの人が感じる「違和感」は、日本社会が共有してきた「理想の年の差」という無意識の規範や、弱い立場の人への配慮を求める倫理観から生じています。
この論争は、誰にも迷惑をかけていない一対一の愛情の形に対し、不特定多数の視線が入り込み、現代の新しい倫理観で評価を下そうとする、SNS時代の課題を浮き彫りにしました。
真剣な交際が報じられているお二人に対して、心ない誹謗中傷は避けるべき。私たちは、今回の議論を機に、自分自身の「恋愛における年の差の許容範囲」や「他者の関係性に対する判断基準」について、一度立ち止まって考えてみる必要があるのかもしれません。
(LASISA編集部)

