脳梗塞を予防する方法
脳梗塞を予防するためには、以下のような方法が有効と考えられています。
減塩
脳梗塞を含む脳卒中の最大の原因は、高血圧とされています。高血圧を引き起こす生活習慣として、食塩を過剰に摂取することが挙げられます。減塩を心がけるようにしましょう。
厚生労働省が進める日本人の成人における食塩摂取量の目標値は、男性では7.5g/日未満、女性では6.5g/日未満とされています。
麺類のスープ類は飲み干さない、漬物には醤油をかけない、スパイスや柑橘類などで味に変化を与える、などの方法が効果的と考えられます。
適正体重を保つ
肥満に加えて、内臓型肥満が関連するメタボリックシンドロームも、脳梗塞のリスクを高める可能性があります。そのため、まずは年齢に合わせた適正体重を保つようにしましょう。
体重管理の指標のひとつとして、体格指数(BMI:body mass index)があります。これは、体重/身長の2乗で算出され、25以上の場合には肥満と分類されます。
まずは、カロリーの過剰摂取を控える、バランスの良い食事をとる、適度な運動などを心がけてみましょう。
禁煙
喫煙は、脳卒中のほか、がんや心臓病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)のリスクを高めることが知られています。現在タバコを吸っている方は、禁煙しましょう。吸っていない方は、喫煙を開始しないようにしましょう。
「脳梗塞になりやすい人」についてよくある質問
ここまで脳梗塞になりやすい人などを紹介しました。ここでは「脳梗塞になりやすい人」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳梗塞になりやすい性格について教えてください。
神宮 隆臣 医師
性格と脳卒中の関連を検討した研究によると、神経症傾向が高いほど脳卒中の危険が高まると報告されています。神経症傾向とは、傷つきやすい、不安になりやすいなど、情緒的に不安定な性格の特性のことです。つまり、こうした性格の方は脳梗塞を含む、脳卒中になるリスクがそうでない方よりも高い可能性があります。

