【アニメ『美味しんぼ』再現レシピ】山岡士郎の究極のメニュー「かぶの山葡萄漬け鬼胡桃ソース」に挑戦!
『くまの限界食堂』は、わたしがよく見ているYouTubeのひとつ。野菜を使う料理が多く、何より味付けが絶妙でとってもおいしいんです。作り方もわかりやすく、簡単なものが多いです。チャンネル登録者数148万人の人気チャンネルです。
「たまりしょうゆ漬け」の材料と作り方
【材料】
小かぶ…3~4個
たまりしょうゆ…大さじ6
砂糖…大さじ3
酢…大さじ3 ※米酢おすすめ
だし昆布…5cm
鷹の爪…好みで

【作り方】
1. ジッパー付き保存袋にたまりしょうゆ、砂糖、酢、だし昆布、鷹の爪を入れて混ぜます。

2. かぶは葉を切り落とします。葉は今回は使いません。皮を厚めに剥き、皮は細切りにします。かぶは好きな大きさに切ります。4つ切りの場合、漬ける時間は1日、8つ切りは4~5時間、いちょう切りは3~4時間、スライスは1時間です。今回は8つ切りにしました。

3. 1に2を入れます。

4. 空気を抜かずに一度閉じて全体を混ぜ合わせます。食材の1/5くらい漬かっていれば大丈夫です。あとで水分が出てちょうどよくなります。

5. 一度開けて、空気を抜いて袋を閉じ、冷蔵庫で4時間浸けます。

…4時間後です↓

よく漬かっていますね。
6. 皿に盛り付けて出来上がりです。

独特の風味でクセになる
ツヤツヤでおいしそうです。それではいただきます。へぇ、たまりしょうゆってこういう味なんですね。普通のしょうゆとは違う独特の風味があります。発酵の香りのような。それに旨味もあり、風味豊かなコク深い味わいです。かぶはやわらかく、色がとても濃いですが、色の割にはしょっぱくないですね。角のないまろやかでやさしい味わいです。酸味と甘さがほどよく、たまりしょうゆが主役の味付けですね。
ご飯(適量・分量外)にのせてみました。

これは、もうたまりません。ご飯に合いすぎて手が止まらないです。まろやかですがたまりしょうゆの独特の風味がクセになりますね。
たまりしょうゆについて
しょうゆの種類は大きく分けて「こいくち」「うすくち」「たまり」「さいしこみ」「しろ」の5種類。わたしたちが普段「しょうゆ」と呼んでいるのは「こいくち」。関西でメジャーなのは「うすくち」。主に愛知・岐阜・三重で生産されている「たまり」。塩水ではなくきあげしょうゆで仕込む「さいしこみ」。愛知県生まれの「しろ」。
これらは原料と熟成期間に違いがあります。主にたまりについて説明します。こいくちやうすくちは大豆と小麦がおおよそ50%ずつですが、たまりは大豆がほぼ100%。そのため香りはおだやかですが、旨味があります。また、仕込みに使う水の量がこいくちよりも少なく、トロリとしたコクのある味に仕上がります。たまりは熟成期間が長く、一年以上かけてゆっくりと熟成させるため、まろやかで濃厚な味になります。たまりしょうゆは、寿司、刺身、照り焼き、佃煮などに使われます。
たまりしょうゆは色が濃くて一見しょっぱそうですが、塩分量はこいくちしょうゆよりも実は少ないのですよ。
100gあたりの食塩相当量
こいくちしょう…14.5g
たまりしょうゆ…13.0g
あまりなじみのなかったたまりしょうゆですが、独特の風味がクセになり手が止まりませんでした。小かぶ4個では足りずに、その後追加で作りました。4等分にしたかぶを1日漬け込みましたが、大きい方が食べ応えがあってよかったです。切って浸けるだけと簡単です。ぜひ作ってみてくださいね。
参考文献:
八訂 食品成分表 2025 女子栄養大学出版部 監修 香川明夫

