一体なぜ!?再燃する「ガラスの天井」論
高市早苗首相(64)が就任直後に臨んだトランプ米大統領との初の日米首脳会談は、防衛協力や経済安保で大成功と評されるほどの実りを収めました。しかし、その外交的成果の裏側で、SNSは大炎上しています。
火種となったのは、トランプ氏に「笑顔で肩を抱かれる」高市首相の姿。女性初の首相として「突破の象徴」と称賛されたはずの彼女に、X(旧Twitter)では「媚びている」「ホステスみたい」といった「高市下げ」の激しい批判が噴出しました。
これに対し、高市首相を擁護する人々からは「女性の成功者への嫉妬だ」「女の敵は女」という逆説的な批判が爆発。議論は「男性社会の壁」から「女性の内部分裂」へとシフトし、関連投稿は10万いいね超えの社会現象に発展しています。
なぜ、この女性リーダーを巡る論争は、ジェンダー議論の「代理戦争」と化してしまったのでしょうか。
外交大成功の「裏側」で波紋を呼んだ「親密外交」
10月28日の日米首脳会談は、日米同盟の「新たな黄金時代」を宣言するなど、外交的には極めて高い評価を得ました。
問題となったのは、会談後の横須賀米軍基地視察での「親密なやり取り」です。
特に、高市首相がトランプ氏の隣で肩を抱かれて笑顔で手を振る写真や、トランプ氏が「親しい友人」と発言した際に拳を高く掲げて飛び跳ねて喜びを表現した動画が拡散しました。
これに対し、「はしゃぎすぎ」「ホステスみたい」「外国の男性に媚びる姿がつらい」といった「高市下げ」の批判が噴出。高市氏の振る舞いを「伝統的な女性役割の再現」と見なし、ジェンダー平等後退を主張する声にまで発展しました。

