見どころ③日本画から映画の舞台装置まで、マルチに手がけた仕事の数々
【前期展示】《おせん》昭和16(1941)年頃 ※没後の刷り 木版、紙埼玉県立近代美術館蔵
本展では雪岱の代表作を通して、その画業を「人」とのつながりから再考します。
雪岱には、泉鏡花を筆頭に、数多の文学者や松岡映丘などの日本画家、出版人や舞台人たちとの交流がありました。本展では、互いにリスペクトし合う関係から生まれた作品世界を見つめ直し、新たな雪岱像の構築を目指すとのこと。
雪岱は東京美術学校に入学してから、松岡映丘との親交を通じて、晩年まで日本画を描き続けていました。本展では、初期から晩年までの肉筆作品を一堂に展示することで、装幀や挿絵の陰に隠れがちだった日本画家としての一面にも光を当てるとのこと。雪岱の知られざる魅力を発見できる機会となりそうです。
今なお色褪せない小村雪岱の世界観を、ぜひ本展で深く味わってみてください。
展覧会情報

密やかな美 小村雪岱のすべて
会期:2025年12月27日(土)~2026年3月1日(日)
◎前期:12月27日(土)~2月1日(日)
◎後期:2月3日(火)~3月1日(日)
会場:あべのハルカス美術館
休館日:12月31日(水)、1月1日(木)、2月2日(月)
※会期中、展示替えあり
開館時間:火~金 10:00~20:00 月土日祝 10:00~18:00
※入館は閉館30分前まで
美術館公式サイト:密やかな美 小村雪岱のすべて
