
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家のmememeさんがトーチwebで連載している『FAVORITES フェイバリッツ』に注目しよう。
2025年8月に第1巻が発売された同作は、関西弁の男子高校生・河内と松本によるしゃべくりまくりのボーイズ・ライフを描いた一作。以前mememeさんのX(旧Twitter)に、同作の第6話のエピソード『そいつらってお前が楽しく漫画描くのに必要な「ファン」なん?』が投稿されると、約3000もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のmememeさんに、作品誕生のきっかけや制作過程について話を伺った。
■楽しく漫画を描くために必要なファンとは…

漫画研究部に所属する高校生のハルキは、中学から自分の漫画の“ファン”だという双子の同級生に「放課後、部室に行く」と告げられ戸惑っていた。彼らは昔からハルキの描く少女漫画を読んでは大笑いし、教室でからかってきた存在だったのだ。
そして、不安を抱えたハルキは同級生のリキヤに相談。ハルキの漫画に対する真剣な思いを知るリキヤは「俺に任せとけ」と言い、ハルキの漫画を持ってある人物のもとへ向かい…。読者からは「お互いを認め合って向き合う姿が愛しすぎる」「登場人物がみんな良い子で心地よい」といった声が寄せられている。
■読者が1mmもしんどくならない漫画を描きたかった

――『FAVORITES フェイバリッツ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
姉と漫画の情報交換をしていたとき、私も姉も「心が少しでもザワっとするようなしんどい漫画が読めなくなってしまった」という話で共感し合いました。「じゃあ姉も私も1mmもしんどくならない漫画を描こう」と思ったのがFAVORITES制作のきっかけです。
――「そいつらってお前が楽しく漫画描くのに必要な『ファン』なん?」を描くうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
第6話は当初、圧のみであの双子を成敗する構想だったのですが、「大切にしているものを守る」お話だったので、ハルキが大切にしている漫画をみんなで「尊いもの」として扱い守る流れに変更することにしました。担当さんに相談したところ「とても良いと思う」と言っていただけたので、考え続けてよかったなと思いました。
見てほしいところは、双子を追い返した後、リキヤとハルキがお馴染みのやり取りをして笑顔を見せるところです。この回はずっと険しい顔で漫画を描いていたので、リキヤが満面の笑顔で「なんでやねん」とツッコむところで私も「よかったね〜」とすごくホッとして作画中満面の笑顔になったのを覚えています。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
とにかくセリフが多いのでストレスなく読める画面作りです。セリフの順番が分からなくなったりすることがないよう自分なりに意識して作っています。ストーリーづくりでは、河内くんのキャラクター性についてはほぼ自分がモデルなのもあって話を作る上で客観視できていないことがときどきあるのですが、担当さんが都度「私の河内くんのイメージは〜」とキャラの立ち位置など正しい位置に戻してくださるのでそれにとても助けられています。
――今後の展望や目標をお教えください。
『FAVORITES フェイバリッツ』については、最終話まで描き切ることが今の目標です。
――読者へメッセージをお願いします。
『FAVORITES フェイバリッツ』を楽しみにしてくださり本当にありがとうございます。トーチ漫画賞に応募した1話だけのお話でしたが、今も河内や松本のやりとりを見ることができてとてもうれしく思う毎日です。最初からラストは決めている漫画なので、そこに向かって、今後も二人やその周りの子たちの平和なやりとりをしばし一緒に追って少しでも笑顔になっていただけると幸いです。応援ありがとうございます!

