
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は漫画家の墨染清さんに注目し、LINEマンガで読み切りとして掲載された『殺し屋と赤ちゃん』をご紹介しよう。
同作は冷徹無比な殺し屋が突如赤ん坊の育児を任され、殺しとは正反対の最難関任務に挑む姿をユーモラスに描いた作品。墨染さんのX(旧Twitter)にポストされると、多くの人の関心を集めて3000もの「いいね」が寄せられている。そこで作者の墨染さんに、作品誕生のきっかけや制作過程について話を伺った。
■凄腕の殺し屋に与えられた任務は“赤ちゃんを育てる”

最強の殺し屋・コンドウ。冷徹に任務を遂行し、顔色一つ変えずに標的を仕留める彼は、裏社会で「最高傑作」と呼ばれる存在だった。そんな彼に「赤ん坊を殺し屋に育てろ」という新たな任務が下される。たやすい仕事だと引き受けたコンドウは、泣き叫ぶ赤ん坊に翻弄されて…。
読者からは「ハートウォーミングなオチ」「殺し屋と赤ん坊のやりとりが始終可愛かった」といった声が相次いでいた。
■赤ちゃんの描写は姪を参考に?

――『殺し屋と赤ちゃん』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
LINEマンガさんから「読み切りを作ってみないか」とお声がけをいただき作りました。せっかく読み切りを描かせていただけるのなら、ふだんあまり描かないジャンルで挑戦してみたいなと思い、今まで手付かずだった「殺し屋」を主人公にしました。子育てモノにしたのは、私が家族をテーマにした話を描くことが好きだからです。

――『殺し屋と赤ちゃん』を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
育児の大変さとコメディ感を両立させることを意識して描きました。育児経験がある方も、未経験の方も、誰が読んでも不快感無く読めるバランスになっていればいいなと思います。
――赤ちゃんの描写が非常にリアルで印象的ですが、参考にされたことがあればお聞かせいただけますでしょうか。
私に子供はいませんが、姪の世話の手伝いをさせてもらっていた期間があるので、そのときの経験をもとに描きました。登場する赤ん坊の絵は、ほとんどが姪の写真を見本に描いたものばかりです。
――ストーリーづくりの際に特に意識されていることや工夫されている点があれば、ぜひお聞かせください。
「殺し屋」という、良い印象を持たれない職業の主人公なので、「赤ちゃんにやりこめられる姿」を描きたいな、と考えていました。真剣な殺し屋が赤ちゃんに翻弄されていたら、読んでいる読者はクスッと笑えるんじゃないかなと思い、あのような描き方にしました。不快感なく読める話にするために、悪いキャラクターがいたら作中で罰を受ける、そのキャラのかわいいところを見せるなどして、バランスをとることを意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
人が抱える小さな不満や不安、つらい経験などを消化するような話を描いて、一人でも多くの方に「これを読めてよかった」と思ってもらうことが目標です。
――読者へメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。一日も早く次のお話を読んでいただけるよう、今もいろいろと描きためていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

