「血圧の上昇を抑えるための5つの予防法」はご存知ですか?【医師解説】

「血圧の上昇を抑えるための5つの予防法」はご存知ですか?【医師解説】

健康診断・血液検査で「血圧が高い」と診断された場合に気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「血圧が高い」に関する病気を紹介します。
どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

高血圧

高血圧とは慢性的に血圧が高い状態です。
食塩摂取過剰・肥満・過剰飲酒・喫煙などが主な原因になります。
慢性的な高血圧は動脈硬化を進行させ、脳卒中・心疾患・腎臓病を発症するリスク因子です。
食塩制限・肥満の解消・節酒などの食事療法や禁煙など生活習慣を改善することで降圧効果が期待できます。必要に応じて薬物療法を行います。

健康診断などで高血圧を指摘され、家庭での血圧も繰り返し基準値を越える状態が続く場合は早めに内科を受診しましょう。

動脈硬化

動脈硬化とは血管の弾力の低下や、血管が厚くなって血管内が狭くなった状態です。
動脈硬化は脳卒中・心疾患・腎臓病などを発症する原因になります。
動脈硬化が進行する主な原因は高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病や加齢や喫煙などです。進行を抑えるには、動脈硬化の原因となる生活習慣の改善が必要です。
健康診断などで高血圧などの生活習慣病を指摘されたら、早めに一般内科を受診しましょう。

慢性腎臓病

慢性腎不全とは腎臓の機能の低下が3ヶ月以上持続した状態です。
肥満症・高血圧・糖尿病・高尿酸血症などの生活習慣病や喫煙などが発症の主な原因です。
食事療法は食塩・たんぱく質・カリウムなどの制限を腎機能低下のレベルに合わせて行います。
血圧のコントロールなど症状に応じて薬物療法を行います。
腎臓の機能は一度低下してしまうと改善が難しいため、早期の治療が重要です。
健康診断で高血圧や腎機能の低下を指摘されたり、むくみ・貧血・夜間尿などの症状がある場合は早めに腎臓内科を受診しましょう。

脳卒中

脳卒中とは脳の血管の閉塞や脳の血管が破裂して脳の細胞が障害を受ける病気です。高血圧や動脈硬化が主な原因です。
脳の血管が詰まって起こる脳梗塞と脳の血管が破れて起こる脳出血・くも膜下出血があります。
脳卒中の予防は肥満の解消・禁煙・節酒など生活習慣の改善と、生活習慣病があればその治療を行います。脳卒中を発症した場合の治療法は薬物療法や手術です。
半身のまひやしびれ・ろれつが回らない・立てないなどの症状があれば早急に救急要請をしましょう。

心筋梗塞

心筋梗塞とは、動脈硬化が進行して血管が閉塞し、心臓に血液が十分に届かなくなり、心臓の細胞の壊死が起こる病気です。
血栓を薬で溶かすことや、血管を広げたり新しい血管を作る手術などの治療法があります。
再発予防のために高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病の改善や必要に応じて薬物療法を行います。
10分以上続く激しい胸痛や呼吸困難、吐き気、嘔吐などの心筋梗塞を疑う症状の場合は早急に救急要請をしましょう。

「血圧を下げる食べ物」についてよくある質問

ここまで血圧を下げる食べ物について紹介しました。ここでは「血圧を下げる食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

血圧を下げるのに一番良い食べ物について教えてください。

伊藤 陽子(医師)

カリウム・食物繊維はナトリウムを排出する働きがあります。これらを多く含む、生野菜・果物・海藻類・いも類などは血圧を下げる可能性があります。
食塩を過剰に摂取していると排出が追いつかないため、減塩を意識したうえでカリウムや食物繊維を多く含む食べ物を積極的に摂ることをおすすめします。

血圧をすぐに下げる食べ物・飲み物はありますか?

伊藤 陽子(医師)

食品は良い効果も悪い効果もゆっくり現れるため、すぐに血圧を下げる食べ物や飲み物はありません。減塩食・肥満の解消・節酒・禁煙などの生活習慣の見直しをしましょう。

高血圧の方が控えた方がいい食べ物について教えてください。

伊藤 陽子(医師)

食塩や飲酒量を控えましょう。食塩やアルコールの過剰摂取は血圧を上げる原因です。減塩食や飲酒の制限をすることで降圧効果が期待できます。

配信元: Medical DOC

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