3.猫にとっては遊び感覚
猫キックの理由として、遊んでいるだけという場合もあります。飼い主の手足を蹴るのも、「動くもの=おもちゃ」という認識からくる遊びの延長であることが多いです。
ただし、猫にとっては遊びでも、人間にとっては思わぬケガや傷の原因になりやすいです。猫キックはそのまま放置せず、猫との遊びはおもちゃでというルールをつくることが大切です。
ケリケリを猫にやめてもらうには…
猫キックは本能的な理由やストレス発散によることが多いため、完全にやめさせることは難しいです。しかし、飼い主の手足を標的にさせない工夫は十分に可能。
まず大切なのは、猫が思う存分蹴れる対象を用意してあげること。蹴りぐるみなどのぬいぐるみは、猫が抱きついてケリケリするのにぴったり。人間の手足の代わりとしても活躍してくれます。
さらに、日常的に十分な猫との遊び時間を確保してあげることも効果的。猫じゃらしなどのおもちゃを使って思い切り体を動かせば、ストレスや運動不足からくるケリケリを減らすことが期待できます。
その他にも、不用意に手や足でじゃれてしまうと「飼い主の手足=獲物」と覚えてしまうため注意が必要です。また、猫との遊びに手や足をおもちゃ代わりにしないというルールを徹底することも大事です。もしも、蹴られてしまった場合は、声を荒げて叱るのではなく、静かに手を引いて遊びをやめさせましょう。継続することで「飼い主はおもちゃではない」と伝えられます。
あくまでも猫は本能で行動しているだけ。無理に叱るのではなく、正しい対象であるおもちゃに誘導してあげましょう。

