落ち着かない時間
母の好物を探して入力し、次々と届く皿を取り分けて……。
食事と介助と注文を同時にこなす私は大忙し。
正直なところ、自分のペースで味わう余裕はありません。
届いたものをとりあえず口に入れていくというもったいない食べ方に。
途中で「お茶がぬるい」と言われたり、醤油を取ってと頼まれたりと、気を配ることは尽きません。「せっかくの外食なのに」と少しモヤモヤする気持ちもありました。
外食の意味を思い直す
それでも、母が「美味しいね」と笑顔を見せるたび、胸の中の疲れは薄れていきます。
慌ただしくても、この時間が母にとって大切な楽しみであることは確か。
あと何回こんな時間が持てるだろう。
そう思うと、この時間をいっそう大切にしたいと感じました。
「また連れていこう」と思い直すのです。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

