尿管腫瘍の治療
尿管癌であった場合、治療の基本は外科的切除です。標準的には腎臓・尿管・膀胱の一部をまとめて摘出する「腎尿管全摘術」が行われます (参考文献1, 2)。手術方法には開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術があり、症例に応じて選択されます。低リスクである場合には腎臓を温存して、切除範囲を癌の周りまでに留めることもあります。
化学療法は手術の効果を高める目的のほか、手術で治すことができない場合にも行います (参考文献2)。近年では分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が用いられるようになってきています。
尿管腫瘍になりやすい人・予防の方法
尿管癌は高齢男性に多いとされますが、他にもいくつかのリスク因子が知られています。尿管癌発症リスクの代表的なものは以下の通りです (参考文献2, 3)。
喫煙:最も重要なリスク因子であり、尿管がんを含む腎盂尿管癌の調査では、非喫煙者と比べて3倍、長期喫煙者では7倍以上の発症リスクがあるとされています (参考文献3)。
薬剤・化学物質曝露:シクロホスファミドやフェナセチンといった薬剤、ベンジジン・ナフタレンといった化学物質への曝露が発症に関与します。
慢性炎症:尿路結石や尿路閉塞による持続的な炎症もリスク因子です。
予防のために最も重要なのは禁煙です。さらに健診で血尿を指摘された際には必ず受診し、早期発見につなげることが重症化予防になります。
参考文献
国立がん研究センター. がん情報サービス でんし冊子151「腎盂・尿管がん 受診から診断、治療。経過観察への流れ」. 2024.
公益財団法人がん研究会. がんに関する情報 がんの種類について「腎盂尿管がん」. 2024.
日本泌尿器科学会. 腎盂尿管癌診療ガイドライン. 2023

