壊れたおもちゃ
泰一「え゛えええええんん!壊したああああ!!」
こうき「泰一くん、大きい声で泣かないでよ!」
泰一が泣いていて、こうきくんがなだめているように見えました。奏くんは近くに立ち尽くしています。
泰一「僕のおもちゃーーーーー!」
泣き叫ぶ泰一をなだめようと、私は声をかけました。
ゆり「泰一、そんなに泣いてどうしたの」
まや「こうき、何があったの?」
こうき「ママ、あの、これは…」
奏くんの手には、腕が折れたフィギュアがにぎられています。そのおもちゃは、泰一が大事に持ち歩いていたものでした。
まや「え、それ泰一くんのじゃない?奏くん何かしたの?」
まやさんは、直感的にフィギュアを手にしている奏くんを疑っているように見えました。
奏「あ…」
こうき「うん、そう、奏くんが壊しちゃったの…奏くんもわざとじゃないんだけど…」
まや「そうなの?」
奏「え?…はい」
美香「奏がやったの? ゆりさんごめんなさい。新しいものを購入してお返ししますね…」
美香さんはまず私に頭を下げました。その様子を、何か言いたげな表情で見つめている奏くん。いつもよりシュンとして、悲しそうに見えました。
ゆり「いいんですよ、安いものだからまた買おうと思ってたし!」
そのとき、泰一が奏くんからフィギュアを受け取り、じっと見つめた後、あろうことかこうきくんに向かって投げつけたのです。一体なぜそんなことを?私は頭が真っ白になりました―――。
あとがき:暴かれるエンジェルデビル君
泰一の大事なおもちゃが壊れてしまい、犯人は奏君だと言い張るこうき。奏もそれを認めますが、とうとう泰一が動きます。
ヒーローは悪にだって優しくしてしまうんですね…。
最終話、怒った泰一が放った言葉とは?いい子で演じていたエンジェルデビル・こうきの本当の姿が、まやに明らかになってしまいますー。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: 七葉 玲
(配信元: ママリ)

