
10月23日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週木曜夜10:00〜11:00、BS10)。今回のゲストは広島東洋カープ一筋15年の内野手として活躍した安部友裕と、リリーフ投手としてチームを支えた中田廉。広島で絶大な人気を誇る“アベレン”コンビが登場し、MCの岡田圭右&真中満とともに現役時代の秘話から現在の活動まで赤裸々に語り合った。
■広島で絶大な人気を誇る“アベレン”コンビ
広島では地上波のレギュラー番組を持つほどの人気を誇る安部と中田。MCの岡田は現役時代の2人について「寡黙にプレーするタイプだったし…」と過去振り返り、軽快にトークを交わす現在とのギャップに驚きを隠せないようすだった。
ちなみに真中は2人の番組にゲスト出演した経験があり、「マツダスタジアムの周りを歩くロケで、“アベレンさーん”って声をかけられてた」と2人の人気ぶりを実感したと語る。
中田が「現役時代より人気がある」とおどけると、安部も「今まで声を掛けられたことのない層の方々から“安部さん”よりも“アベレン見てますよ”と言われる」と喜びを明かした。オープニングでは「レッツ出発!」の掛け声とともにおなじみの“アベレンポーズ”も披露し、スタジオを一気に明るく盛り上げた。
■丸佳浩への対抗心、前田智徳との誤解が生んだ絆
番組序盤では2人の現役時代が赤裸々に語られた。安部が当時ライバルとして意識していたのは、同期入団の丸佳浩だ。2007年のドラフトで安部は1位指名を受け、丸は3位。しかし高校での通算本塁打を見ると、安部の6本に対して丸は49本という記録を持っていた。
安部は「実力ないのに“1位で入っているから、俺は実力あるんだ”と思ってしまった」と振り返ると、岡田がすかさず「実力はあるよ!」とツッコミ。続けて「丸と比べられることが多かったので、ギスギスしたこともある。丸より活躍したいという気持ちが強かった」と当時の正直な胸の内をこぼす。
そこで真中が「ライバルに勝つために取り組んだことはある?」と尋ねると、安部は「ないですね。ずーっと不平不満を言ってました」とスッパリ即答。岡田がボケと思って「最低やな」とツッコむのだが、中田が「言ってた言ってた」と事実だと強調してスタジオは爆笑に包まれた。
しかしその後、打撃コーチに就任した石井琢朗から「お前を一番に育てる」と声をかけられたことで意識が変わった安部。「このままじゃ俺やばいぞ。終わっていくぞ」「変わろう!」という意識が芽生え、成長につながったという。
さらに興味深かったのが、長年カープを支えた前田智徳との意外な関係性だ。“アベレン”の番組にゲストとして出演した前田は、テーマパークのロケ企画で誰よりも楽しんでいたといいスタジオは爆笑に包まれる。
入団当初は坊主頭だった中田の容姿を「おにぎり」と呼んで、かわいがってくれた前田。一方の安部は「挨拶を返してもらえただけで嬉しかった」と憧れの先輩との関係を回想する。試合で三振した際には前田がさりげなくアドバイスをくれることもあったが、気軽に話しかけられる存在ではなかったそうだ。
ところがある日、遠征先で「僕が誰かをホテルに連れ込んだ」と前田に誤解されたことがあった。それをイジるように翌日から「おう!お持ち帰り!」と呼ばれるようになり、一気に打ち解けることができたと告白。「いやいや!してないです!」と否定しながらも気さくに会話できる仲になれたと嬉しそうな安部の裏話に、スタジオは大きな盛り上がりを見せた。
■緒方孝市の指導哲学とアベレンが語るカープ愛
番組終盤では、カープを3連覇へ導いた名将・緒方孝市の指導論にも話題が及んだ。緒方は就任当初から「投手を中心とした守り勝つ野球をやる」と明言し、新幹線での移動中も相手チームの試合映像を観察するなど徹底的に研究していたという。
安部は「自分たちがどんな力を持っていて、どういうふうに使うのかを理解したことで強くなった」と振り返り、選手の自立と監督の明確な戦略が黄金期を支えたことを語った。
現役を離れてもなお、地元広島のファンに愛され続ける“アベレン”の2人。トークの端々から伝わるカープ愛と、先輩・後輩へのリスペクトが印象的だった。元プロ野球選手として、そしてタレントとして、彼らは今も変わらず広島を明るくする存在であり続けている。

