「腕の筋肉が痛い」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「腕の筋肉が痛い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
頸肩腕障害
頸・肩・腕から指にかけて痛みやしびれが起こる病気です。姿勢が悪かったリ、職業上長時間同じ姿勢や作業を続けなければいけない方に多く生じます。レントゲンやMRIでは大きな異常がみられないことが多いです。しかし、検査で異常がないにも関わらず首や肩の痛みや肩こり、腕のしびれなどの自覚症状が強いことが特徴です。十分な休養や運動療法、温熱療法、マッサージなどを行うことで症状が軽減します。症状が強い場合には、整形外科を受診しましょう。
上腕二頭筋長頭腱炎
肩から肘にかけて走る筋肉である上腕二頭筋の長頭腱という部分が上腕骨の結節間溝と横上腕靭帯からなるトンネル内で、使い過ぎにより炎症をおこして痛みが起こります。これを上腕二頭筋長頭腱炎といいます。肩の前側から二の腕の痛みや、肘を伸ばした状態で物を持ち上げた時の痛み、後ろに手を回すと痛む、投球動作やサーブを打つ時に痛い、安静時にも肩の前側が痛むなどの症状がみられます。安静に保つことが初期の治療となりますが、消炎鎮痛薬の内服や外用、理学療法を選択することもあります。痛みが持続する時には整形外科で相談しましょう。
肘部管症候群
肘部管症候群は、肘の内側で尺骨神経が慢性的に圧迫されたり、牽引されることで発症します。ガングリオンなどの腫瘤による圧迫や加齢による肘の変形などが原因である事が多いです。症状は、初期では小指と薬指の一部のしびれです。麻痺が進行すると、手の筋肉がやせ、小指と薬指の変形が起きます。肘の内側を軽くたたくと小指と薬指にしびれが走ることで診断されます。このような症状が現れたら、整形外科を受診して相談しましょう。
肘内障
子どもが手を引っ張られた後などに、痛がって腕を下げたまま動かさなくなった時に肘内障が最も考えられます。肘の靭帯から肘の外側の骨が外れかかることによって起こります。5歳以下の子供に多いです。治療としては、徒手整復を行います。子供が痛がって手を動かそうとしない時には肘内障を疑い、整形外科を早めに受診しましょう。
リウマチ性多発筋痛症
リウマチ性多発筋痛症(PMR)は、頸部、肩、腰部。大腿などの四肢近位部の痛みやこわばりを生じる原因不明の炎症性疾患です。50歳以上の女性に多くみられます。後頚部~肩、上腕にかけてと腰背部~股関節、大腿部に筋肉痛やこわばりを生じ痛みで動かしづらくなります。採血検査で、CRP上昇などの炎症反応を認めますが、リウマトイド因子、抗CCP抗体、抗核抗体といった自己抗体は通常陰性です。このような症状がみられた場合、整形外科や膠原病内科を受診して相談しましょう。
「腕の筋肉が痛い」の正しい対処法は?
腕の筋肉が痛い場合、まず湿布を貼ることで、経皮的に炎症を抑える効果が期待できます。そのほかの対処法は、原因により異なります。患部の痛みがひどかったり、熱くなって腫れたりしている場合には急性の炎症を起こしている可能性があり、冷やした方が良いでしょう。また、慢性的な痛みであれば入浴時などにぬるめのお湯で温めて、マッサージすることも良いと思います。しかし、病気によってはかえって痛みが増すこともあるため、適切な対処法やストレッチ法を整形外科で相談しましょう。

