本音
落ち込んでいる私を見かねた息子は、ある日仕事から帰ってくると、おもむろに話し始めました。
「お母さんは今までずっと俺のことを第一に考えてきてくれた。自分の趣味や娯楽なんかそっちのけで、全部俺が優先だった。でも、俺ももう社会人になったんだから、母さんには今まで俺のために使ってきた人生を取り戻してほしいんだよ」
「大学まで行かせてもらって、俺は本当に感謝してる。だからこれからは母さん自身の人生を楽しんでほしい。友達と旅行へ行ったり、好きな人を作ったりしても良いと思うよ。俺のことはもう大丈夫だから」
成長
私は驚きましたが、息子の成長を嬉しく思ったのも事実でした。
「あなたのお誕生日をお祝いするくらいいいんじゃない? プレゼントは要らないなら、どこかで食事でもしようよ。それがお母さんの楽しみでもあるんだから」と言うと、息子はにっこりと笑って「じゃあ、俺の好きなお店にしよう!」と言ってくれました。

