胃がんになりやすい人の特徴
喫煙
喫煙は他のがんと同様に、胃がんでもリスクとなります。喫煙により男性で1.8倍、女性で1.2倍胃がんのリスクが増加すると報告されています。禁煙を心がけましょう。
飲酒
飲酒も胃がんのリスクとなります。男性において1日1合以上の飲酒をしている人では、飲酒していない人と比較して有意にリスクが増加することが報告されました。飲酒量が増加するほどリスクは増加します。
女性ではこのような傾向がみられませんでしたが、女性で飲酒量が多い人が少ないためと考えられ、少なくともアルコールを多く飲むことは避けるべきであると考えられています。
アルコールは、1日1合未満で節酒することがすすめられます。
ヘリコバクターピロリ感染
ヘリコバクターピロリ菌の感染は、胃がんでの重要な危険因子です。ヘリコバクターピロリ菌陽性の方では、陰性の方と比較して5.1倍の胃がんのリスクがある事が分かっています。
ピロリ菌の感染が分かった場合には、除菌を検討しましょう。
なお日本でピロリ菌に感染している人は、少なくとも3000万人以上と言われています。若い世代では、衛生環境が整い感染率が減っており、特に、50歳以上の人で感染している割合が多いです。ピロリ菌の感染は胃がんだけでなく、胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因にもなります。胃の不快感などの症状がある場合には、消化器内科で相談をしてみましょう。
胃がんを予防する可能性の高い食べ物・食生活
禁煙
先で述べたように、喫煙が胃がんの原因となります。禁煙をすることが胃がんを予防することにつながります。喫煙が原因となる病気は胃がん以外にも肺がん、食道がん、肺気腫、高血圧などがあります。思い立ったら、なるべく早めに禁煙をすることが非常に大切です。
節酒
アルコールを多く飲むことが、胃がんの危険因子となります。アルコールも胃がん以外の多くの病気の原因となり得ます。1日日本酒で1合(ビールで500ml、ウイスキーダブル1杯(60ml)、焼酎110ml、ワイン200ml)未満程度に抑える様にしましょう。
減塩・塩蔵食品を控える
塩蔵食品(魚の干物やたらこなどの魚卵、漬物など)を多く摂取することが胃がんのリスクとなっていることが分かっています。日本人は塩蔵食品や塩分摂取が多い傾向にあります。なるべく、薄めの味付け、塩蔵食品は控えめにするようにしましょう。

