心筋梗塞の主な原因
主な原因は動脈硬化によるものです。動脈硬化が進む代表的な要因を3つあげて、詳しく説明いたします。
高血圧
高血圧が長期間継続すると、血管の壁が傷むため、血管が固くなったり、プラークとよばれるかたまりができやすくなったりします。また、血のかたまりである血栓ができやすくなります。これらが誘因となり、心筋梗塞が発症します。高血圧の管理は最も重要です。しかし、自覚症状を伴う高血圧のケースは少ないため、放置している方が多いです。血圧が高い場合は、内科や循環器科を受診して適切な指示を受けましょう。
高LDL-コレステロール血症
過剰なLDL-コレステロールは、血管の内側の壁に溜まり、プラークというかたまりを作ります。心筋梗塞はこのプラークが破れることが原因です。したがって、LDLコレステロールの適切な管理が重要です。高い場合は、内科や循環器を受診しましょう。食事指導とともに内服治療の有無について相談ができます。
喫煙
喫煙は、血管を収縮させ、血圧を上昇させます。また、タバコに含まれている有害物質は、血管の壁を傷つけるため、動脈硬化を早めます。そのため、喫煙は心筋梗塞のリスクを高めます。喫煙は百害あって一利なしです。禁煙しましょう。禁煙を自分で達成することはなかなか難しいです。禁煙外来を利用することも効果的です。
心筋梗塞になりやすい人の特徴
心筋梗塞は命に関わる疾患であり、高血圧、喫煙、糖尿病、ストレスなどの生活習慣が大きく影響します。これらのリスク因子を理解し、日常生活の中で予防に取り組むことが重要です。以下に、特に心筋梗塞になりやすい人の特徴として注意すべき4つの特徴を紹介いたします。
高血圧の放置
高血圧は心筋梗塞の最も重要な危険因子の一つです。血圧が高い状態が続くと、血管が傷むため、動脈硬化が進行します。これにより、冠動脈が狭くなり、血栓が詰まりやすくなります。症状がないまま進行することが多いため、気づかぬうちに心筋梗塞のリスクが高まります。
ストレスと不眠
過剰なストレスや不眠も心筋梗塞のリスクを高めます。交感神経が優位となり、血圧や心拍数が上昇するためです。精神的な負担を常に抱えている人は要注意です。
喫煙の習慣
喫煙は動脈硬化を早める最大の生活習慣リスクです。タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させて血圧を上げ、血液を固まりやすくするため、心筋梗塞のリスクを上げます。心筋梗塞の予防には禁煙が不可欠です。

