ほかのがんと同じように、舌がんも進行度によりステージが分かれます。ステージが進む程治癒が難しくなるため、早期発見が重要なポイントになるでしょう。
そこで今回の記事では、ステージ別の生存率や舌がんの原因・症状・治療方法をまとめました。自覚症状のない舌がんを早期発見するセルフチェック法や、よくある質問にも答えていきます。
舌がんのことをさらによく知りたい方や気になる症状があって不安に思っている方は、ぜひ最後までお読みください。

監修歯科医師:
宮島 悠旗(くろさき歯科)
愛知学院大学歯学部卒業。東京歯科大学千葉歯科医療センター臨床研修医修了。「噛み合わせ」 と「エステティック」 に配慮し、個々の要望に応じた矯正治療を追究している。歯学博士。日本矯正歯科学会認定医。
舌がんとは?
舌がんは舌にできる悪性腫瘍で、お口の中にできる口腔がんの約半数以上を占めています。ただし、口腔がんは全種合わせても全がんの1~2%しかありません。
患者さんの男女比は男性に多い傾向があり、好発年齢は50歳代後半ですが若年層にも見られるケースもあります。舌は自分で鏡を用いて見ることができるため、早期に発見することも難しくありません。
舌がんは早期では治りやすいので、触ってみて痛みや違和感がある場合は早めに医療機関で受診して早期治療に努めてください。
舌がんの生存率
舌がんの進行度は、ステージ1期から4期までの4段階に区分されます。1~2期を早期がん、3~4期を進行がんと呼ぶのが一般的です。舌がんの生存率は、がんの状態・ステージによっても異なります。
また、当然ながら患者さんの体力や健康状態・免疫力によっても個人差があるでしょう。数字にあまり神経質にならず、参考程度にしてください。
ステージ別の生存率
舌がんの5年生存率は、国立がん研究センターの統計によると、ステージごとに1期:90%以上、2期:70~80%、3期:50~60%、4期:30~50%と報告されています。ただし、生存率は治療方法や患者の年齢・体力などによっても変動するため、個別の診断と治療計画が重要です。
早期であれば、5年生存率は9割と高く、治癒が見込めるでしょう。舌がんでは、がんがリンパ節に転移すると生存率は半減し、肺などに遠隔転移があるとさらに生存率は低下してしまいます。早期発見・早期治療に努めてください。
5年生存率
舌がんの5年生存率は、全体で60~80%です。1~2期の早期の場合では70~80%と高く、進行した末期がんの状態でも30~40%程度とされています。
10年生存率
生存率は、がんと診断されてからある一定の期間経過した時点で生存している割合のことです。10年生存率は、舌がんが確認された診断後10年間に渡って生存している患者さんの割合で、長期的な予後を示す指標です。通常は5年生存率を%で表します。
進行の速さ
舌がんの進行の速さは、罹患した部位によって異なります。患者さんのもともとの免疫力や健康状態によっても進行速度に差が出るでしょう。また、初期症状を見逃してしまったり、違和感に気付いていながらも放置してしまったりすると、ほかの部位に転移してしまうこともあります。
特に、頸部リンパ節に転移すると急速に進行するでしょう。舌がんの進行速度は個人差がありますが、飲酒・喫煙の習慣がある場合や、慢性的な口腔刺激が続く場合、またHPV関連がん(特に若年層での発症)が関与している場合は、進行が速くなることがあると報告されています。

