広島金仏壇の伝統技術をそのまま「再生」に転用
「花再生」事業の最大の特徴は、広島金仏壇の伝統技術をそのまま「再生」に転用している点。とくに「欄間彫刻」「金具細工」「蒔絵装飾」の三つの意匠技術が中核となる。
「欄間彫刻」は、仏壇上部を飾る透かし彫り。花鳥風月のモチーフを生かし、木製アートパネルとして再構成する。「金具細工」は、装飾金具を磨き直し、新しい配置で意匠性を高める。アクセントとして現代家具にも調和する。「蒔絵装飾」は、漆面に金粉で文様を施す伝統技法。再塗装のうえで照明に反射する“光の祈り”として表現する。これらの技術を掛け合わせることで、単なるリメイクではなく、「祈りの再構築」を実現している。
再生に適さない仏壇部材は丁寧にお焚き上げ供養を実施

「花再生」事業では、再生に適さない仏壇部材は丁寧にお焚き上げ供養を実施。

毎年秋の彼岸には、僧侶を招いて「供養祭」を開催し、解体された仏壇や仏具に感謝を込めて読経を行う。
実際には引き取られた仏壇の約95%が燃やされるが、菩提樹ではそれを単なる廃棄ではなく、「感謝と再生の儀式」として位置づけている。祈りを絶やさず、次の形へ受け継ぐ。この循環こそが「花再生」の理念だ。
