
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ワカサトさんが描く『ロンドンの自転車事情』をピックアップ。
ワカサトさんが10月11日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.2万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、ワカサトさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■イギリスと日本の自転車文化の違い

ロンドンで暮らす作者のワカサトさんが、ある日自転車で登校すると、
「自転車で来たの?」
と友人たちが驚く。
ロンドンは平坦で自転車で走行しやすいと思っていたワカサトさんだったが、ロンドンの道は危ないと訴える友人。しかし、ワカサトさんが東京の明治通りの画像を見せ、ロンドンはだいぶ安全だと言うと、
「あなた自転車のプロね」
と友人に言われるのだった…。
作品を読んだ読者からは、「東南アジアの道路みたら日本人もこのイギリス人みたいな反応になるよね」「大都市と自転車ってやっぱ相性悪いのかな…」「中国とか見たらどう反応するんだろ」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・ワカサトさん「情景描写や表情にリアリティを持たせることにこだわりました」

――『ロンドンの自転車事情』を漫画作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
通っていた学校で、「ロンドンで自転車を普及させる方法を考える」というデザイン課題に取り組んでいました。そのなかで、ロンドンの自転車事情について安全性、文化、インフラなどさまざまな角度から調査を行いました。日本とは全く違う自転車をめぐる環境に驚いたり、考えさせられたりし、日本の読者に伝えるべき面白い題材だと思ったのです。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
もともと商業誌で掲載経験があるため、分かりやすく、テンポが良い、ストレスなく読み切れる構成にすることを心がけました。また、異文化のエッセイ漫画は**「視覚的な情報伝達」**が命です。デザイナーの視点も活かし、読者の方が現地の光景を想像しやすいよう、情景描写や表情にリアリティを持たせることにこだわりました。
――本作を通して伝えたいメッセージがあればお教えください。
日本では道交法の改正などで、自転車をとりまく環境が変化しています。そういった変化に直面した時、他国の失敗や成功の例は参考になり得ると考えています。ロンドンは日本ほど自転車が普及していません。ロンドン市長も推進していますが、なかなか利用率が上がらないのです。この漫画を通して、日本における、自転車を多くの人が安全に利用できる環境がいかに貴重で大切か、についても感じていただけたら嬉しいです。
――本作のように、イギリスで生活をするうえで生活習慣などで驚いたことは他にもありますか?
インフラのおおらかさには毎回驚かされます。ロンドンは、電車が時間通りに来ない、バスの1時間程度の遅れは日常茶飯事、そして運賃が非常に高いのです。また、お店のスタッフが非常にマイペースだったり(笑)。こうした体験から、日本の公共交通やサービス業のプロ意識の高さを痛感し、改めて優秀さを体感しました。
――ワカサトさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
今後も、ロンドンでの体験をもとにしたエッセイ漫画はSNSに投稿し、Kindleでまとめていく予定です。将来的には、これらの経験や、培ってきた物語の構成力を活かしロンドンを舞台にしたフィクション漫画(物語漫画)にも本格的に挑戦してみたいと考えています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも作品を読んでくださり、本当にありがとうございます。読者の方の応援やご感想が、創作活動の大きな原動力になっています。これからも、異文化での驚きや面白さを、分かりやすく、楽しく伝えられるよう、精一杯描いていきます。今後も拙作をお読みいただけますと幸いです!

