ボケない食卓の黄金ルール! 「認知症リスク」を3分の1に減らす地中海式食事を医師が解説

ボケない食卓の黄金ルール! 「認知症リスク」を3分の1に減らす地中海式食事を医師が解説

適切な栄養摂取は、認知症予防において運動と並ぶ重要な要素であり、特定の栄養素や食事パターンが認知機能の維持に効果があることが多くの研究により示されています。魚類やオリーブオイル、ナッツ類、野菜、果物を豊富に含む地中海式食事は、認知症予防において効果が認められている食事パターンの一つです。また、ビタミンB群やビタミンDなどの特定栄養素の適切な摂取も、脳の健康維持に重要な役割を果たします。ここでは、効果的な食事パターンと栄養素について解説します。

伊藤 たえ

監修医師:
伊藤 たえ(医師)

浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院初期研修。東京都の総合病院脳神経外科、菅原脳神経外科クリニックなどを経て赤坂パークビル脳神経外科菅原クリニック東京脳ドックの院長に就任。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳ドック学会認定医。

栄養面からの認知症予防

適切な栄養摂取は、認知症予防において運動と並ぶ重要な要素です。特定の栄養素や食事パターンが認知機能の維持に効果があることが、多くの研究により示されています。

地中海式食事と認知症予防

地中海式食事は、認知症予防において効果が認められている食事パターンの一つです。この食事パターンは、魚類、オリーブオイル、ナッツ類、野菜、果物を豊富に含み、赤肉や加工食品を制限することが特徴です。
地中海式食事の認知症予防効果は、複数の機序により説明されています。オメガ3脂肪酸(EPA、DHA)は、脳の神経細胞膜の構成成分であり、神経伝達や炎症調節に重要な役割を果たします。魚類からのオメガ3脂肪酸の摂取は、認知機能の維持や認知症リスクの軽減に役立つ可能性があることが報告されています。
抗酸化物質も重要な成分で、野菜や果物に含まれるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール類は、酸化ストレスから脳細胞を保護します。特にブルーベリーなどのベリー類に含まれるアントシアニンや、緑茶に含まれるカテキンは、認知機能の改善効果が報告されています。
また、地中海式食事では、精製された炭水化物や糖分の摂取が制限されており、血糖値の急激な変動を抑制します。これにより、糖化ストレスによる脳血管の損傷を予防し、認知症のリスクを軽減します。

特定栄養素の重要性

認知症予防において、特定の栄養素の適切な摂取が重要であることが示されています。これらの栄養素は、脳の健康維持に直接的または間接的に関与しています。
ビタミンB群、特にビタミンB1、B6、B12、葉酸は、神経伝達物質の合成や神経細胞の機能維持に重要です。これらのビタミンが不足すると、ホモシステインという物質が血中に蓄積し、血管内皮を損傷して認知症のリスクを高めます。緑黄色野菜、穀類、肉類、卵類から適切に摂取することが重要です。
ビタミンDの不足も認知症のリスクファクターとして注目されています。ビタミンDは、脳内でのアミロイドβ蛋白の除去や、神経保護作用があることが示されています。日光浴、魚類、きのこ類の摂取により、適切なビタミンDレベルを維持することが推奨されます。
また、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルなどの栄養素は脳の健康にも関わる可能性があるため、バランスの良い食事を心がけることが推奨されます。

まとめ

認知症は誰にでも起こり得る疾患ですが、予兆の早期発見、適切な予防策の実践、そして理解に基づく対応により、その影響を軽減することが可能です。記憶や言語、行動の変化に注意を払い、運動や栄養、社会参加を通じた予防に取り組むことが重要です。また、認知症の方の言語パターンや表現を理解し、共感的なコミュニケーションを心がけることで、よりよい生活の質を維持できるでしょう。

参考文献

厚生労働省 – 認知症施策

国立長寿医療研究センター – 認知症情報ポータル

日本神経学会 認知症疾患診療ガイドライン2017

配信元: Medical DOC

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