
「怖かったら一杯無料」を謳い文句に、実話ホラーを語ってくれる客を待つスナックの店主でシナリオライターのエミ。霊感ゼロにもかかわらず、彼女のもとには次々と怖い話が集まってくる。そんな珠玉の怖い話を1話完結で展開する漫画「丑三つ時、コワい話はこのBarで」は、フジテレビ「ほんとにあった怖い話」や「呪怨 THE LIVE」の脚本家でもある原作者・穂科エミさんが集めた実話がもとになっているという。
■夜の体育館に潜む恐怖



今回は、第4話「夜の体育館」の後編を紹介するとともに、原作者の穂科エミさんと漫画を担当している近原さんの二人に話を聞いた。
エミの店を訪れたのは、若手売れっ子女優の優。霊感体質だという優は、学生時代の不気味な体験を語り始めた。演劇部に所属していた彼女は、ある日遅くまで体育館で練習をしていた。徐々に寒気と耳鳴りがひどくなり、さらに足音まで聞こえ始めたという。思わず声が出てしまうほどの衝撃的な結末に、読者はゾッとすること間違いなしだ。
■原作者と漫画家が語る制作秘話
原作者である穂科エミさんと漫画を手がける近原さんに、制作秘話などを聞いた。
4話を読んだ感想について、穂科さんは「なんといってもクライマックスの絵が…怖すぎる!と。体育館ならではの空気感が、絵と見せ方によってとてもリアルに描かれていて、とても温度や湿度を感じられると思います」と語る。近原さんも「ありがとうございます。クライマックスの絵は、私も気に入っています」と話した。
今回の語り手は俳優で、作中では「この世界ってそういうことを感じやすい人が売れる」というセリフがあるが、芸能の世界で活躍している穂科さんの周りにも、やはり「霊などを感じやすい」人が多いと感じるのか尋ねると、「そういう体験をしたという話はよく聞きます。怖い話でなくとも不思議な話だったり。見えるもの見えないもの、どちらのエネルギーもキャッチしてしまう豊かな感受性を持ってる方が多いのかもしれませんね」と話す。
近原さんの周りではどうか尋ねると、「霊感と関係あるのかわかりませんが、創作活動をされている方は感受性の強い方が多いのかなという気はしています。創造力の高い人ほど、見えないものを感じやすいのかなと個人的に思っています」と語った。
取材協力:穂科エミ(@hbdg1999)、近原
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