ロキソニンを誤って過量服用した場合、激しい胃痛や吐き気などの胃腸症状から、重篤な場合には腎機能障害や肝機能障害などの症状が現れる可能性があります。過量服用が疑われる場合には、自己判断での対応は避け、速やかに医療機関を受診することが生命を守るために重要です。

監修薬剤師:
佐孝 尚(薬剤師)
北海道医療大学薬学部 卒業 現在はセンター薬局グループに薬剤師として勤務しながら株式会社イヤクルを創業。不動在庫医薬品取引プラットフォームアプリ【イヤクル】を運営。
保有免許・資格
薬剤師免許
ロキソニンの過量服用時の症状と対応
ロキソニンを誤って過量服用した場合、さまざまな症状が現れる可能性があります。軽度の過量服用では胃腸症状が主体となりますが、大量服用の場合には重篤な症状に進展することがあります。
過量服用の初期症状としては、激しい胃痛、吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状が現れます。これらの症状に加えて、頭痛、めまい、耳鳴り、視覚障害などの中枢神経症状が現れることもあります。
重篤な過量服用症状
大量のロキソニンを服用した場合、腎機能障害、肝機能障害、中枢神経抑制、呼吸抑制、循環不全などの重篤な症状が現れる可能性があります。これらの症状は生命に関わることもあるため、迅速な医療処置が必要です。
特に小児や高齢者では、成人と比較して過量服用による症状が強く現れやすいため注意が必要です。また、腎機能や肝機能に既往のある方では、通常量でも蓄積により過量服用に相当する症状が現れることがあります。
応急処置と医療機関での対応
過量服用が疑われる場合には、まず意識状態を確認し、必要に応じて気道確保を行います。嘔吐がある場合には誤嚥を防ぐため、側臥位を保持します。自己判断での催吐は危険な場合があるため、医療機関での適切な処置を受けることが重要です。
医療機関では、胃洗浄、活性炭の投与、対症療法などが行われます。特異的な解毒薬は存在しないため、症状に応じた支持療法が中心となります。腎機能障害や肝機能障害が認められる場合には、それぞれに対応した治療が行われます。
まとめ
ロキソニンは多くの方にとって有効な鎮痛薬ですが、その効果を安全に得るためには適正な使用方法の理解が不可欠です。効果とデメリットを正しく理解し、適正量を守り、他の薬剤との飲み合わせに注意することで、安心して使用することができます。症状が持続する場合や重篤な副作用が現れた場合には、速やかに医療機関を受診し、医師の適切な指導を受けることが重要です。日常的な痛みの管理において、ロキソニンを適切に活用し、より快適な生活を送りましょう。
参考文献
低用量アスピリン及び非ステロイド性消炎鎮痛薬による消化管障害の危険性の評価
アスピリンと非ステロイド性消炎鎮痛薬との併用に関する調査
市販の解熱鎮痛薬の選び方|厚生労働省

