子育ては親の思い通りにはいかないものです。
宿題いつやるの? お風呂は? いつまでゲームやってるの!!
毎日繰り返されるやり取りの先に見えたものは?
筆者の友人K子の話をお届けします。
毎日の声掛け
K子は息子のY君が小学校入学時から、宿題は帰宅後すぐにやろうねと言い続けていました。
「先に宿題を済ませて、その後ゆっくりゲームをしたり友達と遊んだりすればいいんじゃない?」
ところがY君は聞く耳を持たず。
学校から帰宅後はいつもすぐに公園や友達の家に出かけてしまいます。
寝る前にようやくやる気になるも、眠くて字や計算が適当になってしまうという始末。
K子は時々爆発しながらも毎日根気よく声掛けを続けました。
そしてY君4年生の時、それは突然訪れました。
突然の覚醒
学校から帰宅するとすぐにランドセルを開けて、
「オレ、今から宿題やる!」
と自らその日の宿題に取りかかったのです。
入学時から言い続けて4年目、K子は驚きました。
「オレ、気づいちゃったんだよね。さっさと宿題を終わらせちゃえば、その後自由じゃん? 眠い時にやっても全然頭に入らないし。だから今やる!」
Y君は得意げな顔で語ります。
Y、それお母さんが何年も前からずっと言い続けてきたんだけど……
K子はがっくり肩を落としました。
そうです、Y君は母から数年間言われ続けたことを、今自力で気づいたのです。

